2023年05月11日
NCネットワーク 工場見学会2023
工場見学会が始まった。
HILLTOP(株)(16名)
核融合科学研究所(27名)
(株)浜野製作所(11名)
碌々産業(株)&プラスチック加工興和(株)(15名)
沢根スプリング(株)(9名)
大垣精工(株)&(株)エイチワン(23名)
インターステラテクノロジズ(株)(28名)
3月~5月で約130名のお客様が参加。
核融合科学研究所さん、インターステラテクノロジズさんは、最先端企業見学会なので、別だが、他の工場は、すべての会社が、時代の変化に対応して発展を遂げている企業である。
製造業を継承するのは、ベンチャー企業を立ち上げるよりも難しいと断言する。
ベンチャー企業は、ゼロスタートなので、ゼロからイチを作り出していく。
製造業を継承するのは、マイナススタートであることが、ほとんどである。
HILLTOPさんは自動車の3次下請の家族経営で、3Kの旋盤工場 → 売上90%の得意先を止めて、多品種少量へ切り替え、
浜野製作所さんは3名のプレス工場 → 板金工場 → ものづくりベンチャー支援企業、
碌々産業さんはなんでも工作機械メーカー → 微細加工専門のMCメーカーへ、
沢根スプリングさんは自動車の2次下請けから、得意先4000社の小ロットバネメーカーへ、
プラスチック加工興和さんは、土屋社長が57歳で創業。社歴20年で、10億円、社員100名の部品メーカーへと成長。
マイナススタートの事業継承を変えていくのは、半端な努力ではすまない。
沢根スプリングの社長曰く「会社に戻ったころは、毎日が、辛くてたまらなかった。お客様を訪問すれば、コストダウン、不良対策に追われる話ばかりで、発展的なことは、何もない。なので、少しづつ、お客様を開拓し、それまでは自動車向けバネの生産が多くをを占めていたが、20年以上かけて特定業種への依存度を大幅に下げました。」
ということだ。
沢根スプリング(株)の見学会様子
今後、(株)トミナガ、(株)山崎技研、(株)山本金属製作所、三陽工業(株)、富士電子工業(株)、(株)長谷川機械製作所、(株)サクラテック、(株)XEN GROUP、(株)テルミックと工場見学は続く。
工場見学会の詳細・お申込みはこちらから。(開催レポートもご覧いただけます)
1社、1社、しっかりと学んでいこう。
2018年04月13日
浜野製作所 ガレージスミダ
いやぁ、素晴らしい会社である。
浜野社長の情熱と愛情の賜物だ。
尊敬します。浜野社長。
日本にインキュベーション施設は多くあれど、
浜野製作所のガレージスミダほど、多くのベンチャー企業を排出している企業はないのではないか?
そんな気がしています。
そんなベンチャの一部を紹介します。
1, (株)オリィ研究所(遠隔操作型 コミュニケーションロボットの製造・販売)
http://orylab.com/about/history/
2, (株)WHILL(パーソナルモビリティの開発)
https://whill.jp/
3, (株)チャレナジー(次世代型風力発電機の開発)
https://challenergy.com/
上記のほか、様々なベンチャー企業と提携しながら、新商品の開発を行っていくためのスタートアップ工房が、ガレージスミダである。
スタートアップの夢を語るには、もちろん「酒」が必要となる。
そこで、食堂には、バーカウンターを用意してある。
夢のある若者と夢を語り合う。
いいではないか。
素晴らしいではないか。
日本にも、優秀な若者が、たくさんいるのだということを感じながら感動してしまいました。
日本の未来はまだまだ、明るい。
2015年09月04日
革命的スーパークリーンルーム
ガスマスク等で有名な興研さんにお伺いした。
NCネットワークは、機械加工、プレス、成形などの企業群が
中心のネットワークなので、いままでは、あまりご縁がなかった。
興研は、年商75億 社員数200名、JASDAQ上場の中堅企業だ。
プロ仕様の防塵マスクが主力ビジネス。
防塵や、防毒という観点を発展させるとクリーン・ヘルス・セーフティという
観点にたどり着き、スーパークリーンルームの開発に至った。
細かい機能に関しては以下のとおり
http://www.koken-ltd.co.jp/koach.html
2010年に販売開始した本製品は、倍々で売上を伸ばしている。
今回、見せていただいたのは、ISO1クラスフィルタと整流機構で実現した
省エネルギースーパークリーンルームである。
従来のクリーンルームは、大きさに準じて、莫大な建築費用が掛かるが、
本製品では、建築費用も安くでき、移動も可能、さらに省エネルギーという
画期的な製品となっている。
製品の機構に関しては、実演を見ないとなかなか理解できない。
従来、クリーンルームは、半導体製造や、通信機器、カメラ、車載機器等の
超精密部品を製造する際に利用されるのが通常であった。
本製品は、クリーンルームを必要としている企業以外にも
様々な応用範囲が出てきている。
宇宙関連、地質、水質の研究施設、大学の研究機関、医療設備、食品製造、etc
本製品を利用することで、短納期、ローコストでクリーン環境での
様々な製品を作り出すことが可能になった。
本製品は、今後、高度化する日本製造業に優位性を発揮する画期的な製品だ。
おおもとは、下記のとおり。
テーブルの上の環境の中にクラス1レベルのクリーン環境が作ることが出来る。
両側からクラス1のクリーンな空気が出てきて、
真ん中は、完全にクラス1のクリーンルームと同じ環境を作り出せるのだ。
多分、見てみないとわかんないだろうなぁ。
2014年09月17日
超精密とは?
日本電子さんに工場見学に行ってきた。
電子顕微鏡の最大手企業である。
売上、約1000億円、従業員3000人。
http://www.jeol.co.jp/
透過式電子顕微鏡や、走査式電子顕微鏡等の製造・販売メーカーである。
http://www.jeol.co.jp/products/
製造業界では顕微鏡といえば、キーエンス、オムロン、
東京精密、ミツトヨなどが有名であるが、
もっとも精密な顕微鏡を作っているのが日本電子だ。
血液検査装置である。
●血液検査装置
(株)キャステム戸田社長、日本電子栗原社長、hakkai(株)関社長と・・・
血液を分析する機械であるが、一分間に1,000個以上の血液を分析する。
世界中で月産50~100台程度売れているそうだ。
●血液検査装置2
このようにくるくる円形状の土台に血液をセットし分析をしていく。
健康診断で抜かれた僕の血液はこんな機械で分析されているんだ~
と思った。
●透過式電子顕微鏡
これは、金型、プレス、成形、鋳物、機械加工等の材料分析にも使える
一台数百万円の走査式電子顕微鏡である。
http://www.jeol.co.jp/products/detail/JCM-6000.html
日本電子では、原子や、分子の世界が完璧に映る顕微鏡も制作している。
そのお値段は、数億円だが、世界でも作れる企業は、日本電子だけだそうだ。
以前は何社か競合があったが、現在は、日本電子の独壇場だ。
GNT(Global Nichi Top)100にも選定されている企業であるが、
なんと超精密な世界であることか?
普段、微細、超精密加工と謳っているhakkai関社長
「うちは大物加工だな・・・」と仰った。
さて、趣味コーナー(こちらが本題?)
日本フォーミング(株)宮田社長と、(株)秋山製作所秋山社長とニューヨークに来た。
ニューヨークといえば、美術館。
ということでメトロポリタン美術館に行った。
●メトロポリタン美術館
●The Ameya ・・・ Robert Blum(1893)
1890年代の日本の絵画だ。
よく見ると子供がみんな、赤ちゃんを背負っている。
日本の人口が増大していった時代の絵である。
なんだか、感動した。
米国の美術館のすごいところは写真OKなところだ。
名画がたくさんあるあるある。
●ゴッホ
●セザンヌ
●フェルメール
●ルノアール
知らない作家も多いが、心が和む。
昔は絵画など、まったく好きではなかったが、年を食ったせいか、
今は大好きになった。
その後、自由の女神、911メモリアル、エンパイアステートビルに
行って夜景を見た。
ニューヨーク三昧だ。2泊の突貫観光旅行だ。
●夜景
さて、今日からは、デトロイトで展示会。
がんばります。
2013年05月31日
第13回経営者向け工場見学会 開催報告
こんにちは、エミダス事業部の申(しん)です。
先日(5/29)開催しました
「第13回 経営者向け工場見学会」のご報告させていただきます。
訪問先の2社とも、確かな技術はもちろん
技能研修、改善活動、社員教育、5S・6Sが素晴らしいです!!
見学させていただいたのは、
千葉の「株式会社小出ロール鐵工所様」、「しのはらプレスサービス株式会社様」の
2社様です。
参加者は、近い所は東京都、遠い所は石川県や大阪府と、様々な地域から
足をお運びいただきました。
■一社目:小出ロール鐵工所■
スクリーンの前に立っている方が、小出社長です。
小出ロール鐵工所は、1914年創業以来99余年、
独自の技術を磨き「直径2.0m・長さ12m・重さ40t」の大物加工を得意としています。
小出社長からは、社内で取り組んでいる技術・技能伝承活動についての
貴重なお話をしていただきました。
また、
「40トンもする大型鉄鋼ロールは、簡単には持ち運びできそうにはない。
どんな作業手順で工程をこなし、スピーディーに提供しているのか?」
等々、参加したお客様の質問に対しても熱く答えてくれました。
会社説明の後は、工場内部を案内してもらいました。
作業中の社員の方々が常に「ご安全に」と声をかけてくださり
とても活気か感じられ、本当に感心しました。
実は、昨年に私が工場をお伺いした際には
この床の区切り線(上記写真参照)はなかったのです。
(あったかもしれませんが、確かにはっきり見えてなかったです。)
歳月は経過しているはずなのに、工場は徐々に新しくなっています!
(もちろん工場自体が元々きれいでしたが・・・)
本当に素晴らしかったです。
最後は参加者全員と小出社長とも、記念写真をとりました。
■2社目:しのはらプレースサービス■
スクリーンの真横に立っている方は、
プレスメンテナンス分野のパイオニアとして、日本で唯一の専門企業である
しのはらプレスサービスの篠原専務です。
プレス機械のメンテナンスに関する膨大なデータベースを保有されており、
社員教育、改善活動にはかなりの力を入れています。
(既に業界では有名です!)
会社の説明が終わり、工場内を篠原専務自らご案内をしていただきました。
改造したプレスで工程がはやくなったり、
いろいろな場面でのメンテナンスを教えてくれました。
また、昨年ご訪問させていただいたときにはなかったものがありました!
現場に小さなホワイトボートと机を設置し、
休憩時間に作業の方々が集まり、作業工程について話し合う姿です。
(去年と違うという事は、何か改善点があるという事。
それは今まで何十年間継続してきた改善活動の継続力ではないかと思います。)
工場内の見学が終わり、事務所内を見学しました。
整備された工場内は、日々の整理整頓が目で見えて、肌で感じられました。
現在は、社内で節電の取り組みもされているそうです。
(天井が高く、空が見えて、気持ちもとてもよいです。)
6Sも写真のような感じに、当番の決め方も楽しそう!!
■懇親会■
そして、最後の締め……
西船橋駅にある創作料理のお店で、懇親会を行いました!
とても盛り上がりました!!
近況報告・業界の動向からご家族のお話まで、
非常に価値ある情報交換ができ、
大変有意義な工場見学会となりました。
小出社長、篠原専務をはじめ、ご参加された皆様に
心よりお礼申し上げます。
NCネットワークは、皆様からいただいた貴重なご意見やアドバイスを元に
今後もっとご満足をいただけるよう、精進してまいります。
また、次回は「経営者向け工場見学会in大阪」も予定しております。
株式会社イワサキ様と富士電子工業株式会社様です。(2社)
関西の企業様だけではなく、全国からのご参加をお待ちしております!
▼詳細はこちら
http://www.test-nc.jp/date/web_osaka_keiei_0605.pdf
皆さまにお会いできることを、心待ちにしております!
2013年04月01日
工場技術動画撮影 <植木プラスチック株式会社>
こんにちは!エミダス事業部の河野桃子です。
暖かくなったと思えば、急に冷え込み、満開の桜も風邪をひきそうです。
天候が不安定ななかではありますが、先日、
植木プラスチック株式会社様の<工場技術動画>撮影に行ってまいりました!
植木プラスチック様は、短納期(4日から)で
試作1個から大量生産まで行う成形加工メーカーです。
0.3~8mm板成型のプラスチックカバーの製造、プラスチック加工/樹脂シートなど、
小型成形から大型成形まで24時間稼働で短納期にて対応しています。
動画撮影では、事前に
工場を見ながらの打合せをし、シナリオを作成します。
そして、撮影当日。
丸1日の時間をかけ、工場・事務所内・製品などを撮影します。
植木プラスチック様は群馬県に3つの工場を持ち、本社工場内には3棟の工場があります。
丁寧に撮影し、会社の魅力をPRするためには長時間必要になります。
朝早くのスタートにも関わらず、
従業員の皆様は率先して掃除や片付けなど、撮影のための空間を作ってくださり
撮影はスムーズにすすみました。
写真ではお見せできませんが、
国内では最大サイズの大型真空成型機(1200×4500、2700×3300)は圧巻です!
動画での公開が楽しみです!
製品も一点一点丁寧に撮影します。
長時間の撮影の間も、植木プラスチックの皆様の素早いご協力で
すべての製品を撮り終えることができました。
撮影が終了し、1ヶ月半ほどかけて動画が完成します。
お楽しみに、お待ちください!
******
NCネットワークでは、<製造業限定!>で
製造業界のPRに特化したホームページやパンフレット、動画の製作を
おこなっております。
*ほかの工場動画はこちら
「バーチャル工場見学」
2012年11月27日
ホームページ写真撮影<株式会社ニッコークリエート>
エミダス事業部の河野桃子です。
最近、風邪がとてもはやっていますね。
しかし、社内の誰よりも風邪とは無縁です。こんにちは!
NCネットワークでは、<製造業限定!>として
製造業界のPRに特化したホームページやパンフレット、動画の製作をおこなっております。
先日は、株式会社ニッコークリエート様のHPリニューアルのための
写真撮影に行ってまいりました!
ニッコークリエート様は、鋳物、ダイカスト、金型、アルミ機械、組立・プラスチックなど9部門、
5つの工場を持つ、栃木の企業様です。
栃木とは言っても、ニッコークリエート様の「ニッコー」は日光ではなく、
旧社名・日本工器の略。
創立73年を迎え、各種部品製造をはじめ、洗浄機の開発販売をおこなっています。
ホームページ作成では、事前にホームページのイメージやPRしたい内容を打合せし、
撮影2日弱の時間をかけ、すべての工場を撮影します。
プロのカメラマンさんを前に緊張をしていた従業員の方々も
和やかな撮影の雰囲気に、少しずつ笑顔を見せてくださいました。
製品は、一点一点専門機材を用い、よりよい角度を捜しながら撮影していきます。
ニッコークリエート様では、撮影のための製品の準備なども事前にお気遣いくださり、
従業員の皆様に支えられて、順調に撮影を終えることができました。
これから1ヶ月半ほどかけて、ページを作り込みます。
どんなサイトになるのか……
<ニッコークリエート様 現:ホームページ>
新・ホームページ公開は、年内予定!!
お楽しみに!
2012年04月06日
加工事業部 工場見学日記~株式会社町田ギヤー製作所様
NCネットワーク 加工事業部 宮本憲と申します。
今回見学させていただきましたのは、群馬県高崎市にございます
株式会社町田ギヤー製作所様(以後町田ギヤー様)です。
町田ギヤー様は昭和20年の創業時から、様々なお客様ニーズにお応えするため、
旋盤加工とフライス加工の両方に注力されてこられた企業様です。
そんな町田ギヤー様の製造ラインを支える機械設備、ギアシェーパーを
ほんの少しですがご紹介させていただきます。
三菱重工業製 SH-251
歯車のギザギザの歯は通常ホブ盤と呼ばれる工具で作り出されますが、
まんがの様に
笠があるとホブ盤では笠の場所で止めることができず、加工できません。
ですが、ギアシェーパーなら歯が細かく上下に動くことで、笠の部分まで
あたらないので切削が可能となります。
三菱重工業製 SA63CNC
ギアシェーパーはギアシェーパーでも内側に歯を切る場合には
こちらのSA63CNCを使用します。内側を切削するだけあってかなり大きめです。
何か一つに特化し、確立した業務形態によりシェアを独占する。
そのような現代でも町田ギヤー様は、かゆいところに手が届くような、
お客様にちょうどいいスタイルを貫かれておりました。
2011年05月24日
ものづくりで重要なのは基礎である
鉄道模型メーカー関水金属にお伺いし、加藤会長、工場長のお話を聞いた。
鉄道マニア(僕の場合は乗りテツ=鉄道に乗るのが好きな鉄道マニア)
の僕には、たまらん工場見学会だった。
●<関水金属 加藤会長のお話>
本所吾妻橋で生まれ育った。子供のころ、東武鉄道の操車場に行くのが好きだった。
東京駅の下にあった交通博物館、万世橋の鉄道博物館にもしょっちゅう行っていた。
就職したのが三菱電機。そこで、機械加工を覚えた。
現在の会社の基礎を学ばせていただいた。
昭和32年創業、文京区関口水道町でできたので関水金属、
台風で被害にあったので西落合に移る。
夜間無人運転でやるので、若葉の工業団地に移った。
鉄道模型をいかにして普及するかに専念してきた。
免振構造の工場をつくった。鹿島建設。
ゴムの基礎の上に工場がのっかている。
放電加工機は昭和36年に入れている。
一貫生産をしている鉄道模型メーカーは、世界で一社だけである。
見よ!この精緻な世界観
●<工場長のお話>
ものづくりで重要なのは基礎である。
最近のマシニングセンターはボタンがあれば、ものが出来てしまう。
しかし、判断基準がない。
工具の摩耗だが、たとえば工具が2/100減った時、
どう対応できるのか、答えられるのが本当の技術者である。
材質、刃物の切れる原理、機械の剛性などを考えて、
どう対処できるかが、ものづくりの基本である。
それが出来なければ、最適な製品はできない。
そういったものづくり技術の基礎を若い人に伝えたい。
先日、茨城大学に行った時、学生に質問した。
なんで大学に来ているのか?
「時間潰しに来ている」
「親が行けというから来ている」
という意見が多かった。
ベトナム人留学生が一番興味を持って、話を聞いてくれた。
この状況では日本は本当にダメになってしまうという危機感がある。
CAD、プレス、成形、塗装、車輪は真鍮を機械加工、印刷、
組み立ての一貫生産で鉄道模型をつくっている。
これだけ技術をたくさん学べたので、本当にありがたかった。
塗装工程の効率をあげるための製品形状はどうあるべきか?
各工程の基礎をそれぞれ学ぶことが出来た。
塗装工程と成形工程、いろいろな工程はすべて繋がっている。
ASSYをやることは重要である。
また、人に基礎を教えるのは難しい。
ただ、やりなさい、と教えるのはダメ。
何か事件が起きた時に、本人に考えさせることが重要である。
たとえば、成形部門でWeldが発生したら、すぐに見に行って確認する。
そういった現場が近くにあることは大変ありがたいことである。
そうやって、やりがいのある職場をつくる。
関水金属では、購入した機械はそのまま使わない。
その機械の基礎を分析し、当社に一番合う機械に作り替える。
ものづくりの伝承とは、そういった工程の中で生まれていく。
どこもやっていないことをいかにやって行くかが重要である。
彫刻の仕事からスタートしているので20年前から、
10万回転のスピードでやっている。
牧野フライス精機で特別に関水金属製の機械をつくっていただいた。
ものづくりのこだわりが関水金属の品質だ。
●<まとめ>
技術志向の工場長の熱い話だった。
僕も中学校時代、少し鉄道模型をやっていた経験があるが、
当時から「関水金属」製の鉄道模型は他社製と比べ、ディテールが精緻であった。
今日の見学と会長、工場長のお話を聞いて、その理由がわかった。
ものづくりに熱いメーカーなのだ。
おもちゃメーカー大手のトミーがTOMIXブランドで、「関水金属」の
ライバルメーカーであるが、中国生産をしていた。
が、結局、品質の問題で撤退して、
日本に再度、金型工場を作ったそうである。
ものづくりの本質は場所ではなく、
どの場所でも最高の品質をつくることだ!
ということを改めて考えさせられた。
どうもありがとうございました。
模型を見てはしゃぐ、「ペッカー精工」小泉社長