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2019年04月12日

ハノーヴァー報告

ハノーヴァーに行って、久しぶりにfacebookで投稿した。
なので、ご存知の方も多いと思うが、今年のハノーヴァーの報告。
今年は、鍍金工業会の出展サポートもさせていただいた。
2013~14年に一緒にハノーヴァーに出展した「ジャスト」岡崎さんからの計らいだ。
.JPGジャストさん.JPG
ジャスト㈱ 岡崎様

ジャストさんは、2013年ハノーヴァーに出展後、2014年からドイツ企業と取引を開始。
2014年には米国のMD&M(医療系展示会)に参加し、米国からも受注を獲得。
毎年、欧米の展示会に出展している。
岡崎社長の成功事例に続け、ということで鍍金工業会から8社のメンバーが出展いただいた。
出展の成功は、まずは、元気が重要、ということで、みんなで大笑い大会。
翌日は、福井電化さん(千葉)の電着バットで、受注のホームランを狙おう、ということになる。
福井電化.JPG
㈱飯塚製作所 飯塚社長

ジャストさんの医療機器の性能試し、ということで、ピンセット性能評価大会。
ということで、みんなで楽しく、展示をしてきた。
ピンセット.JPG
ジャスト㈱様が出展されていらっしゃった医療機器(ピンセット)

写真まとめ
笑顔_内原さん.JPG 笑顔_カワソーテクセル稲村社長JPG.JPG 笑顔_サクラテック_山之上さん.JPG
笑顔_東電化工業沢口常務.JPG 集合写真.jpg 笑顔_飯塚製作所_飯塚社長.JPG
野球_ジャスト_飯塚社長.JPG 野球_ワカヤマ若山社長.JPG 野球_全鍍連曽我さん.JPG

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2017年05月17日

ハノーバー・メッセ

今年もハノーバー・メッセの季節になった。
相変わらず、様々な国が出展している。
提携国は、ポーランド共和国。

ルーマニアのブース
ルーマニア.jpg


ロボットブースとIOTが混んでいた。

ファナック株式会社
ファナック.jpg


川崎重工株式会社
川崎重工.jpg



我々日本ブースはこちらです。
DSC09471 (1).jpg

ジャパンナイトも開催した。

ジャパンナイト1.jpg

ジャパンナイト2.jpg

ジャパンナイト3.jpg



今年は、飛行機運賃が高くて、デュッセルドルフ、フランクフルトが取れなかったので、ブリュッセル経由にした(ブリュッセル→ハノーバーは約5時間)鉄っちゃんの僕にとっては、なんともない距離だ。

ブリュッセル駅
ブリュッセル駅.jpg


オランダ鉄道を通っていたら、どこかで見たことのある顔の車両が・・・
電車.jpg

往年のはつかり、583系にそっくりの列車だ。
これは日本製に違いないと「オランダ鉄道 日本製」とググってみた。
(株)日立製作所製でした。

なるほど。
道理で顔が似ている。

今回は時間がなく、ゆっくりしている暇はなかったが、
車窓は楽しめました。

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2016年05月30日

ハノーバー・メッセ2016

5回目のハノーバー・メッセである。

今年の出展社は、
(株)サクラテック(2回目)福島県

(株)サクラテック様
サクラテック様.jpg

東海アヅミテクノ(株)(2回目)三重県

東海アヅミテクノ(株)様
東海アヅミテクノ様.jpg

(株)小林製作所(2回目)石川県

(株)小林製作所様
小林製作所様.jpg

(株)ミヤキ(2回目)静岡県

(株)ミヤキ様
ミヤキ.jpg

(株)ジェイアンドシー神奈川県

(株)ジェイアンドシー様
ジェイアンドシー様.jpg

タイメック(株)岡山県

タイメック(株)様
タイメック様.jpg


トックベアリング(株)東京都

トックベアリング(株)様
トックベアリング様.jpg

以上の7社であった。

また、4年連続出展してきた(株)東亜鍛工所は、今年は台湾企業と共同出展で出場した。
英文の日本発信で有名な(株)インデックスライツさんも、10社の企業と共同出展である。

今回は、これまでの経験をもとに、日本の短納期に焦点を当てて、
「1Week Delivery from JAPAN」というタイトルを掲げた。

予想通り、
「本当か?」「ウソだろ?」「出来るわけない」という質問が続出した。
しかし、サクラテック、東海アヅミテクノ、タイメック、小林製作所、ジェイアンドシーの
試作品は、エアー(航空便)であれば、実際に7日間あれば、運ぶことが出来るのだ。
もちろんすべての製品は無理だが・・・

そんなことで、注目度は集まった。
さらにみなさん、口をそろえて、「大丈夫、出来ます」ということで応えていただき、
海外のみなさんを驚愕させたのである。

〇会場入り口
会場入り口.jpg

〇共同出展ブース
NCネットワーク共同出展ブースは今年も相変わらずメイン通路に面している
HALL5のC14。
人の流れと、遠くからも目立つキャチコピーで注目度は昨年より倍増していた。
共同出展ブース風景.jpg

今年はインダストリー4.0、IOT(Internet of Things)が幅を利かせていた

insutory40.jpg

〇打上風景
懇親会場面.jpg

最後の日には魔女で有名なGOSLERの街を訪れた。
魔女達.jpg

相変わらず、ヨーロッパ、綺麗で素晴らしい国である。
〇歴史を感じる街並み
歴史を感じる風景.jpg

〇視察先で集合写真
ad.jpg


〇全員での集合写真
全員集合写真.jpg

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2014年06月20日

展示会の成果

◎前回までのあらすじ
 第一話:ハノーバーメッセとの出会い
 第二話:ハノーバーに行きたい
 第三話:ハノーバーメッセ出展に向けての準備
 第四話:ハノーバーメッセ本番
 
 
 
maruyamakikai_R.jpg
(デモを行いながら、説明を行う谷口様)
 
 
ハノーバーメッセは私の夢でした。
口惜しさから派生した実現可能な夢でした。
 
私たちにとって海外での商売は夢物語に過ぎず、
現実として口にするには少し高い敷居があるように感じていました。
 
しかし今にして思うと弊社の佐藤社長は、
こういうことを言い出す奴が出てくるのを待っていたのかもしれません。
だからこその即答だったのでしょう。
 
「行ってくれば?」
これほど言い得た回答を私は他に知りません。
 
「よし。行こう! 当社の命運を懸けたプロジェクトにしようじゃないか」
などと肩でも抱かれたら、私はプレッシャーに押し潰されていたかもしれません。
 
「は? おまえアホか?」
とでも言われていたら、その場に穴を掘って冬眠していたことでしょう。
 
あのときの佐藤社長の言葉が「行ってくれば?」だったからこそ、
私は心地よくこの任務を遂行することができたのでしょうし、
実際に行ってみると、このくらいの心意気でちょうどいいプロジェクトだったようにも思います。
 
物事というのは、動き出したら早いものです。
また、本気で取り組めばすべてが協力者になってくれることも体感しました。
それは、社の内外を問いません。
ドイツ仕様に改造してくれた我が技術スタッフ。
増税前でとてつもない受注を抱えながらも
残業休出で展示機を組み上げてくれた製造スタッフ。
準備中に浮かぶ、どんな小さな疑問にも
ひとつひとつ丁寧に答えてくれたNCスタッフのみなさん、
ハノーバーフェアーズ・ジャパンさん。
インボイス作成に助言くださった輸送会社さん、
海外でのアピール方法にアドバイスしてくださった
中小機構さん、JETROさん、日欧産業協力センターさん。
経験者の手にかかれば、すべての難題がサッと解決されていきました。
 
おかげさまで、いまもって複数の海外企業からの問い合わせは継続しており、
メールでやりとりをしています。
 
私は英語を学ぼうと、英会話教室を探すことにしました。
そう、私は英語など解せないまま“やりたい”という意思だけで動き始めたのです。
必要なのはそれだけなのかもしれません。
それさえあればなんでもでき、動いていれば協力者は自然と現れ、
最後にはやり遂げることが出来るのだと、
世の偉人たちのいうことを実体験で学べるよい機会となりました。
また、ハノーバーメッセとは、そういう人種を受け入れてくれる土壌でもありました。
 
 
展示会の成果とはなにか。
 
もちろん“成約”という利益に直結するものがあればそれに越したことはないでしょう。
しかし、それはそうたやすいことではありません。
ましてや“出展即成約”など簡単に実現できることではありません。
 
ただ、“成約以外”に得られるものはたくさんあります。
特にハノーバーメッセという世界最大の祭典への出展は、
きっと知名度に貢献してくれることでしょう。
 
そしてなにより、社員のモチベーションアップにつながりました。
 
「世界の丸山になれるんだよ」
「世界品質をつくるんだよ」
 
と、そんな言葉をかけるたびに、製造者たちは目を輝かせてくれます。
 
 
大阪で入ったスイッチを発端に、下調べをし、
興奮した状態で社長のデスクへ“直訴”しに行ったときの光景は、
いまだ私の脳裏に焼き付いています。
 
各自の仕事に集中する事務員たちの耳だけがこちらに向いているあの光景。
「行ってきたら?」と、さらっと言いきった社長の言葉。
背中に感じた脂汗。
紅潮していく自分の頬。
一歩を踏み出す勇気と快感。
これを体感できるのも「決断・実行・前進」という行動理念を掲げる当社の強み。
やって失敗したならやり直せばいい。
それも一歩前進したこと。
何度も耳にした私の生き字引たる社長の言葉。
 
願わくば来年も参加させていただき、
体調万全で会期をまっとうしたいと思っています。
なぜなら、現地での体調不良が私のハノーバーでの失敗であり、
失敗はやり直せばいいというのが当社の行動理念ですから。
 
 
 
・・・ fin ・・・
 
 
社名:株式会社丸山機械製作所
ご担当者名:第一製造部 部長 谷口 秀和 様
 
  

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2014年06月16日

ハノーバーメッセ本番

◎前回までのあらすじ
 第一話:ハノーバーメッセとの出会い
 第二話:ハノーバーに行きたい
 第三話:ハノーバーメッセ出展に向けての準備
 
 
DSC01345_R.JPG
(写真中央左:丸山機械 谷口様、写真中央右:川上機工 吉池社長)
 
 
そしていよいよ本番。
 
ハノーバーの地に募った11社のNCネットワーク率いる
チームジャパンのブースが各出展社によって装飾されていくと、
必然的にボルテージもアップしていきます。
 
会期前夜に催されたNCさん主催の決起集会をはじめとした、
いくつも“はからい”や“仕掛け”によって、
会期を迎えた朝には早くもみんなの心がひとつになっていました。
 
展示会がはじまると、
“これはなんぞや”という代物を持参していた我がブースにも来訪者があり、
複数社と後につながる握手を交わすことが出来ました。
 
これはひとえに、通訳さんの努力あってのことです。
 
日本語の“丁合機”や英語の“コレーター”がそうであるように、
ドイツ語でこの製品をなんと言い表せればよいのかを思案していただき、
“Zusammentragmaschine”という完璧に通じるドイツ語を導き出し、
製品のことをいち早く理解し、積極的に来訪者を誘導、説明していただけたからです。
 
 
準備は私の任務。
現場では販売会社である川上機工の吉池社長のサポートにまわろう。
私は胸の裡でひそかにそう考えていましたが、
現場ではそんなことを考える必要もなく、
ほぼ吉池社長にお任せ状態となってしまいました。
 
 
それは、展示会2日目のことでした。
ブースでふらふらと立っている私に、通訳さんがしびれを切らしてこう言いました。
 
「もうダメッ。ほらっ、行くよ」
 
私はほぼ強制的にメッセ内にある診療所へ連れられ、
診察を受けることにしました。
私はそのとき40度程度の熱を出していたのです。
 
「本番は吉池社長のサポートにまわろう」などと
カッコのいいことをいってそれさえおぼつかない。
まったくもって私は、本当の意味で本番で役に立たない奴でした(笑)。
 
その間、吉池社長は通訳さんとの二人三脚で
ぴったりと呼吸を合わせ前面に立ち続け、
数多くの方々と笑顔の握手を交わしていました。
 
私は通訳さんと吉池社長の言葉にあまえ、
翌日もその翌日も、遅刻をしてブースを訪れました。
 
すると社内の仲間以外の、NCチーム内の参加者のみなさんから
あたたかいお言葉を頂戴しましたのです。
 
大丈夫? 無理しないで。
食事とれてる? これ食べて。
これ持って帰って・・・。
 
私は千葉県船橋市民ですが群馬県高崎市に単身赴任をしています。
高崎で体調を崩して一人でいるより、
遠い異国で体調を崩したときの方が安心感があるという、
なんとも不思議な感覚。
 
NCネットワークのブースは「Cool Japan」と銘打った
スタイリッシュなブース運営をしていましたが、
そこにいるのは“Warm”な心を持った方々でした。
 
 
 
・・・次回へつづく・・・
  
  
社名:株式会社丸山機械製作所
ご担当者名:第一製造部 部長 谷口 秀和 様
 
 

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2014年06月10日

ハノーバーメッセ出展に向けての準備

079_R.JPG
(左から 川上機工株式会社 吉池社長・通訳の方・谷口様)
 
 
このように展示手法が決まると、
ハノーバーでは「川上機工」と「丸山機械」の、
どちらの社名で出展するかが私の最初のポイントになりました。

私たちの製品には「Genesis」という製品ブランドがありますので、
基本的には「Genesis」が記憶に残るようにしようと思案しました。

川上だろうが丸山だろうが、
はじめてお会いする外国のお客様たちにとって大切なのは、
社名ではなく“製品”との思いからです。

しかし、どうしても出展社名は登録しなければならないので、
販売の川上機工株式会社で登録しました。

が、後に株式会社丸山機械製作所に変更する決断をします。
これは、外国向けホームページ(ポータルサイト)を作成するにあたって
各所と相談して得た結論でした。

販社・商社より、メーカーの名前で売った方がいい。
なぜなら、お客様がホームページで当社を確認しようとした際に
「設計や加工、組立といった部門、
さらには生産設備を保有しているということが信用につながる」
というアドバイスに納得できたからです。

たしかに私も海外からの購買を検討した際には、
それらの有無によって信用度があがりもさがりもしていたことを思い出しました。

この、社名変更の作業には、NCネットワークさんや、
ハノーバーフェアーズさんのお手を煩わせることになってしまいました。

私たちの主力製品はコレーターです。
コレーターといってもピンとくる人はいないでしょう。
日本語でいうならば丁合機です。
しかし、それでもきっと、わかる方は稀と思います。
“チョウゴウキ”と読まれる方もいらっしゃるかと思いますが
“チョウアイキ”が正解です。

001_R.jpg

要は紙を束ねる(丁合する)機械で、
特に弊社のコレーターは折込チラシに特化したもので、
各家庭に届く新聞に挟まれている“チラシの束”の状態をつくる特異な機械です。

丁合機という単語が市井の方の耳に馴染みがないように、
コレーターという単語も、本当に外国で実在するのか否か微妙でした。

これは後に、日欧産業協力センターさんによって調べ上げていただき、
製品名としてはコレーターとすることが無難であり、
アッセンブリという言葉で補完していくとよいというアドバイスをいただきました。

電気部品も多く搭載しているコレーターは、
海外輸出にあたりインボイスの作成でかなり手間取りました。
しかしこれも、輸送を担当してくださったキユーネアンドナーゲルさんの
協力とアドバイスで無事に東京港を出港することが出来ました。

このように、はじめての海外出展でも、
助けていただける方たちばかりで非常に助かりました。

準備をすすめていくにつれ、いくつもの問題が浮かび上がり、
しかしその都度、様々な方々のご協力により、
それらの問題をひとつひとつ解決させていくことが出来ました。


・・・次回へつづく・・・
 
 
社名:株式会社丸山機械製作所
ご担当者名:第一製造部 部長 谷口 秀和 様

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2014年06月02日

ハノーバーに行きたい

 
IMG_0218_R.JPG
(笑顔で商談中の谷口様)
 
 
「ハノーバーに行きたい」
  
この興奮を誰に伝えればいいのか。
まったく意味の通じない人に話しても仕方がない。
そうだ。こういう話を聴いてくれる適任者が私のそばにはいつもいる。
日中なら、ゴルフ場か社内にいるはずだ。
私は“その人”が社内にいる日を見計らい、
鼻の穴を大きくふくらませたまま報告しました。
 
「 社長! 
 中小企業総合展で表彰されればハノーバーに行けるんですって。
 おれ、行きたいっすよ、ハノーバー! 」
 
我が丸山機械製作所の佐藤社長は“ふぅん”と軽く相づちを打ち、
表情ひとつ変えずにこう言いました。
 
「 ハノーバーならNCでやってるから、行ってくれば? 」
 
行ってくれば!?
なんでまぁ、こんな大きなことをそんな簡単なひと言で返してくれちゃうんだろうかと、
自分が仕える我が社長の懐のデカさに改めて感心しつつ、
私は「ハノーバーに行ける」という興奮がマックスに達するのを感じていました。
 
もちろん、この報告をする前に
私なりにグーグル・マーケット・ファインダーを使って市場調査をし、
社長からノーの声が聞かれら、ヨーロッパでの可能性について説明する準備は整えていました。
 
しかし、社長はすでにそんなことなど承知していたようです。
逆に海外での見込みについての所見を聞くことが出来ました。
 
実際に私たちがハノーバーへの出展を決定したのは、
このときの佐藤社長の一存だけではありません。
丸山機械製作所は設計~切削~溶接~組立までの一貫生産を行う、
いわゆるメーカーです。
それに対し、グループ企業として、その販売からメンテナンスまでを一手に引き受ける
川上機工株式会社という企業が存在しています。
 
まずは川上機工代表取締役である吉池社長とともに
NCネットワークで催されたハノーバーメッセ説明会に参加し、
それに納得したうえで社内の会議に諮るというプロセスを踏んでの出展決定でした。
 
トイレの掃除方法から何千万円もする生産設備の導入検討まで。
あらゆることが一定レベル以上の社員が参加する会議で検討され、
決定、運営していく現場主義。
それが私たち会社の強みになっている部分です。
 
さて、自社アピールはこのくらいにして、ハノーバーについてお話をしていきましょう。
大阪での中小企業総合展で表彰されない私たちの展示手法は、
一斉に改めることにしました。
ちょうど当社の強みはなにかを見つめ直し、
新規顧客獲得へ向けた取り組みをしている最中でもあった当社は、
その目論見をブースに活かす展示手法に変えて、
装い新たに2013年の秋、東京ビックサイトで開催された中小企業総合展東京に出展しました。
 
これは、私にとってハノーバーの前哨戦です。
これでうまくいけば、ハノーバーでもうまくいく。
私は勝手に自分自身でそう思い、臨んだ展示会でした。
ここで、NCネットワークのハノーバー担当のみなさんにも当社製品を見てもらい、
具体的な打ち合わせをすることが出来ました。
私にとっては、これだけでも万事オッケーの展示会のはずでした。
 
ところがなんと、ここで私たちは「ベストプラクティス賞」を受賞してしまう
“うれしい誤算”を勝ち得たのです。
 
大阪でその選に漏れ、
しかし、その授賞式でハノーバーへの夢をふくらませた私にとって、
これはなんとも皮肉な受賞でした。
大阪での口惜しさ故に狙っていた節はありますが、
それはあくまで個人的感情の問題で、
ここでの目的はハノーバーへの準備だったのです。
 
とはいえ、私にとってこの受賞はハノーバーへ向けての
よい辻占となったことは言うまでもありません。
ちなみに、東京でも「ベストプラクティス賞」の副賞として
ハノーバーメッセ出展権もありましたが、
私たちはNCネットワークに参加申し込みをしていたので、
「サブコンタイランド(バンコクで5月開催)出展権」を選択しました。
 
  
・・・次回へつづく・・・
 
 
社名:株式会社丸山機械製作所
ご担当者名:第一製造部 部長 谷口 秀和 様

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2014年05月27日

ハノーバーメッセとの出会い


ハノーバー_R.jpg
<写真中央が丸山機械 谷口様>



私が「ハノーバーメッセ」というキーワードを意識しはじめたのは
2013年5月、弊社の大阪初出展となった
中小企業総合展2013in Kansaiでのことでした。

私はそこで、優秀な“出展社”に対して主催者から贈られる
ベストプラクティス賞」の表彰式に呼ばれてもいないのに顔を出し、
表彰される企業がどういう企業なのかを観察していました。

いくつかの企業が表彰されていく中で
「副賞として、ハノーバーメッセ出展権を贈呈します」
というアナウンスを耳にしたとたん、
自分の中の“スイッチ”が一気にオン状態になったのです。

もちろん、“ハノーバーメッセ”というそれそのものは、
NCネットワークが参加企業を募って出展していることで知ってはいました。

しかし、それ以外のなにも知らない状態で、
なぜか私の中にある巨大なブレーカーがオン状態となり、
それに呼応するかのように、身体と心の中にある
枝葉のスイッチのすべてが通電されたのです。
私は確実に、その瞬間の火花を自分の心で感じることができました。

世間では、これを“やる気スイッチ”というのかもしれません。
とにかく身体中がバチバチとスパークしていく感覚を、
いまでもはっきりと覚えています。
そして、身体中でオン状態となっていたスイッチは
“悔しさ”というスイッチをもオンにしていたようです。

なぜウチはその“ベスト・ナントカ賞”に選ばれない? 
受賞企業と同じように準備をし、出展し、
サボることなくまじめに取り組んだのに、ウチと表彰企業は何が違う?

表彰式の檀上に上がっていた受賞企業名をインプットし、
そのブースを訪ね、ストーカーのように遠巻きからブースを撮影しまくり、勉強しました。

「ハノーバーに出たい」
「表彰されればハノーバーに行ける」
「次はウチが受賞し、ハノーバーへの出展権を得るのだ!」

考えれば考えるほど、私の思いは強くなっていた私は、
大阪から群馬に戻り、ハノーバーメッセに関することをいろいろ調べはじめました。
世界最大級の工業見本市であること。
ドイツのみならず、世界中の企業が視察に訪れること。
知れば知るほど、ハノーバーメッセは私の夢になりました。

・・・次回へつづく・・・


社名:株式会社丸山機械製作所
ご担当者名:第一製造部 部長 谷口 秀和 様


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2013年04月23日

ハノーバー・メッセ2013 無事終了!

 
ハノーバー・メッセ2013が無事に幕を閉じた。
 
4月2日からドイツへ出張に行き、戻ってきた頃には日本は桜は散り、
すっかり春の陽気だった(先週末は少し寒かったが)。
  
2013年のハノーバー・メッセも盛況に終わった。
 
2年目となる、本年の挑戦には、
弊社として初の出展となった昨年の共同出展社からも5社が賛同してくださり、
また、新たに16社に加わって頂いた。
 
合計、21社+NCネットワークで、 「JAPAN Pavilion」 として日本を代表して、
欧米に日本のモノづくりの力を示して きた。
 
 
1_R.jpg
JAPAN Pavilion 全員集合
 
 
【1日目】
1 日目午前中はビジターも少なく、出だしは少し不安を煽られたが、
午後からは巻き返し、目標としていた1日の弊社 ブースへの
来場者300名を超えることができた。
 
入口では、日本から皆で持参した日本酒(八海山・麒麟山・ 久保田等々)を
オリジナルで作成した枡に入れて振る舞った。
 
 
2_R.jpg
大人気の日本酒とオリジナルの枡
 
 
ドイツ人の日本酒の評価は様々だ。
 
「Oh~,Strong!」 の反応も あれば、
「Oh~,Very Delicious!! , Fantastic!」 の反応もあり。
 
また、日本に憧れるドイツ人も多く、枡での振る舞いはとても人気であった。
入口付近に配置した女性スタッフは皆、着物を着て日本酒を振る舞った。
 
 
【2・3日目】
2日目は朝の冷え込みは厳しく、開場する頃には雪が混じっ た。
そのせいか、開場外を歩く方は少なく、会場内は非常に沢山のビジターで溢れていた。
2日目・ 3日目共に来場数は多く、具体的な商談をしている出展社さんも居た。
 
 
会期の様子は弊社のHPからも動画もご覧頂けます。
http://sales.nc-net.or.jp/hano/nc_hannover.html
 
 
ドイツの食事は、賛否両論だが、
今回の出張では美味しいお店に巡り合え、幸いにも食には困らなかった。
 
日本から持参したフリーズドライのお味噌汁、これがむちゃくちゃ美味しかった。
出展社の皆さんも、朝・昼・晩と味噌汁は大人気だった。
 
 
【4日目】
この日も途中まではビジターの入りは悪くはなかったが
後半はなかなか来場数は伸び悩んだ。
それでも、目標とする会期5日間で1,000名の来場者獲得には、
もう少しで届きそうだ。
 
 
【5日目】
最終日はとことん、来場者が少なく、学生さんも多かった。
しかしながら、最後まであきらめずに、
日本酒と「Waht are you looking for?」作戦で
何とか集客を続けた。
 
 
会期中に引合が早速あった出展社さんもあり、
2度目の挑戦は、初出展よりも明らかに大きな成果を残せたように思う。
 
昨年訪れてくさだった方が、本年もご来場頂いたりと、1年ぶりの再会もあった。
 
 
結果的に2度目の挑戦は、5日間で約1,000名の方に
日本ブースへお越し頂くことができた。
 
出展して頂いた21社のエミダス会員企業様がこの挑戦により、
1つでも多くの海外販路を獲得できればと願っている。
 
以前のブログでも述べたが、やはり、ヨーロッパ圏、営業所の 設立、
本格的に計画していかなきゃな~・・・
 
 
2014年は、3度目の正直、いや、3度目の挑戦となる。
 
今回の反省点を洗い出し、出展社の皆様の声に耳を傾け、
より日本製造業が本気で勝負できる舞台を演出して行かなければな。
 
最後に、共同出展をいただいた皆さま、
現地でサポートをしていただいた皆さま、
本当にありがとうございました。
 
本日は、 内原に代わって、ハノーバー・メッセ担当の澤田さくらでした。
 
 

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2013年04月09日

ハノーバー・メッセ2013 スタート!

 
ハノーバー・メッセ2013が始まった。
 
日本の景気に活を入れるべく、ドイツに出展しているが、成果はまだまだだ。
ヨーロッパ人からみれば、日本も中国も韓国も一緒で、東洋の最果ての国である。
 
日本人が、オランダ、イギリス、ドイツ、スペイン、イタリア、
ギリシャ、チェコなどの国々を一緒と捉えるのと同じ感覚だ。
だからビジネスを始めようと思っても簡単ではない。
 
ドイツの国内だけをみても、ベルリンや、ドレスデンに代表される東ドイツ地域。
ライン川下流のデュッセルドロルフ、ハンブルグ、ハノーバー。
ライン川ロマンティック街道沿いのケルン、フランクフルト。
ライン川上流のシュツットガルト、ミュンヘン、ニュルンベルグ。
様々な都市が、様々な特徴を持って、小都市国家を形成している。
 
日本でも、名古屋、大阪、京都、北陸、東北、九州など、
それぞれの文化圏に入り込むには、
拠点(営業所)が必要となってくる。
 
そこで、仕事を確保する覚悟がなければ仕事は取れんのではないか?
最近は、そう思うようになってきた。
 
 
ワーゲンの街。ベンツの街。ポルシェの街。BMWの街。
メッセの街。音楽の街。古城の街・・・etx
 
街々が特徴を持って、それぞれの都市のブランドを作り出している。
ドイツに来るといつも、街々の個性の素晴らしさに感心する。
日本が忘れた文化を大切にする土壌があるのではないかとも思う。
 
代表的なものでは、
 
1、コンビニがない・・・ので、古くからの商店が活気溢れて、
  街中が人々の生活の中心となっている。

2、路面電車・・・・日本では、東京、大阪、名古屋などの大都市では
  すでに路面電車が消えたが、ドイツでは市民の足として立派に残っている。
  ハノーバーは、人口50万人の都市であるが、18本の路面電車が都市近郊を繋ぐ。
  日本だと、熊本、長崎、鹿児島クラスだが、
  日本では、3本くらいの路面電車がせいぜいだ。
 
3、古い街並みがある・・・日本と大きく違うのは、築100年以上の建築物が多いことだ。
  ものすごく綺麗で情緒がある。
 
 
さて、今日はポルトガル人、トルコ人と長く話した。
僕は、ハノーバー・メッセ2013が終わったら、
ポルトガルに行ってサーフィンをする予定だが、
ポルトガルの機械加工屋、鋳物屋とアポを取った。
楽しみである。
 
ドイツでは、ライカ、カールツァイスの工場と、
ベンツ、メルクリンミュージアムを見た。
中小企業も一社、ヘルムート・クリストマン社を見に行った。
どこも、とても綺麗な工場ばかりで、びっくり仰天だ。
 
 
ヨーロッパは、まだまだ、見所満載だ。
今年は、6月パリエアーショー、10月にトルコ、セルビアに行く。
8月にスコットランドも行きたいが、これはウイスキーを飲みたいからだ。
 
まだまだ、見たい国はたくさんあり、見たい工場は世界中にある。
 
人生、短すぎるかも・・・・・
 
ハノーバーメッセ2013、頑張ってきます~
 
ではでは・・・
 
 
 
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2013年04月02日

ハノーバー・メッセ2013、行って来ます!

 
 
今年もハノーバーの季節がやってきた。
世界最大の加工技術展示会。
NCネットワークのエミダス会員21社で共同出展に出かけてきます~
ハノーバー・メッセは日本の機械要素技術展の4~5倍のスケールで
繰り広げられる技術総合展示会だ。
 
 
なぜ?ハノーバー・メッセか?
 
 
僕は、この10数年、東南アジアの成長を見てきた。
最初に香港経由で、シンセン、トンガンに行った時は、
これから中国が発達しますよ~という時代だった。
 
それから、あっと言う間にシンセンもトンガンも大都市に成長した。
NCNチャイナ(現ファクトリーネットチャイナ)を作ったのは2003年。
それから、もう、10年の歳月が過ぎた。
NCNベトナムは2010年からだから、今は3年目になる。
 
一昨年は、NCNタイランドをやろうと思ったが、洪水で水に流れ、
計画が頓挫した。
 
その頃から、海外(欧米)からの受注戦略の話を聞くようになった。
 
日本金型工業会で、ユーロモールドに出展した株式会社キメラさんが、
イスラエル、ブラジル、ドイツ、ほか数カ国から受注したと聞いた。
さらに、京都の山本精工株式会社さんが、米国に進出するとの話を聞いた。
大阪の株式会社イワサキさんも米国の市場にどう入っていくかとの話で盛り上がった。
京都試作ネットは、2010年~の重要戦略として、海外からの受注を掲げている。
新潟のhakkai株式会社さんも、すでに米国企業からの売上が3割となり、
中国企業から仕事を取り戻しつつある。
 
一方、東南アジアに行くと、中国からは撤退ムード。
タイでも安売り合戦。
ベトナム、インドネシア、フィリピン等は一応、盛り上がってはいるが、
数年後には、中国、タイと同じ運命だというのを実感したのだ。
 
 
<結論>
東南アジアでは、超大量生産か、生産財、生産技術(金型、設備等)しか、残らん。
一方、欧米では、中小のメーカーも含め、ものづくりが精緻で、デザイン性も高い。
 
そこで、NCネットワークとしては、東南アジアでの展開も需要であるが、
欧米にいかに売っていくかと試みていこう、ということになった。
 
ヨーロッパは、ハノーバー・メッセ。
米国は、ロサンゼルス、オハイオに事務所を出し、
具体的に米国企業からの受注を始めた。
 
日本の技術が世界で一番ならば、欧米のメーカーにも通じるはずだ。
 
今後、日本の製造技術は、日本のメーカーだけでなく、
世界中のメーカーに買って頂かねばならない。
 
そんな決意を込めて行って来ます~
 
 
ハノーバー・メッセ2012共同出展の様子
 
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集合写真
  
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商談の様子
 
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商談の様子
 
 
 

 
 

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2012年05月08日

ハノーヴァーメッセ出展

NCネットワーク、ハノーヴァーメッセ共同出展は、
12社合計51名の方に参加いただいた。

ハノーヴァーメッセに初めて出展した。
これまで海外の展示会は何度も行ったことはあるが、
まさか、自分で出展するなどということは思わなかった。
しかも共同出展である。

NCネットワークで共同出展する意味は、
バラバラに出展することで掛かる色々な手間を省こうということだ。

1、出展手続き(すべて、英語で手続きが必要)
2、展示ブースの設営
3、展示中の企業間の協力関係
4、展示終了後の取引のお手伝い
5、展示期間中の顧客DBの相互利用
6、エミダスDBで英語・ドイツ語ページの簡易作成

以上のメリットを想定した。

その中で、開催してみてわかったことは、特に3の展示中企業間の協力関係であ
る。
あるブースに来たお客様を他の企業のブースに紹介したり、
食事や他のブース巡りをしている間に留守番をしたり、
単独出展ではなかなか出来ない協力関係が生まれた。

さらに単独出展と違い毎日が楽しかった。
5日間の展示会は、決して楽ではなく、かなり辛い5日間になると想定していた
のだが、
現実は、まったく逆で、あっというまの5日間だった。

毎日が、合宿生活のようで各社のみなさんと
体育会系の強化合宿をしているようだった。

初日は、お客さんが少なく、なんか、がっくり来た部分があった。
2日目になるとお客さんの入りが見えてきて、
どうやってブースに人を呼び込むかということで、
各社とも共同戦線を張るようになった。

「Are You Engeneer?」と声をかけて、
「Yes」と応えた方をなるべくブースに誘導しようという、
「Are You Engeneer 作戦」も2日目に開始した。

3日目には、余裕も出てきた他のブースを巡り、どうやって出展しているのか?
あるいは逆営業などに出かけるようになった。

4日目、5日目と、あっという間の毎日だった。

ハノーヴァーについた日に鞄が着かなかったり、
途中、何度か、トラブルもあったが、なんとか、最終日まで辿り着いた。

これも出展企業各社のおかげです。
本当にありがとうございました。


<ハノーヴァーメッセ出展プロジェクト全メンバー>

株式会社深沢製作所 高須 充様 川戸 貴裕様

株式会社プロト 藤田 稔明社長 長谷川 美成様 迫田 一成様

株式会社東亜鍛工所 渡部 豊社長 服部 好倫様 斉藤 勝彦様 
              木村 守利様 フルカワ カナエ様

東和工業株式会社 小笠原 仁一社長

株式会社奥谷金網製作所 奥谷 智彦様 吉川 敬剛様 福永 剛様 
                  平田 泰史様 井上 邦彦様

株式会社慎研工業 江村 慎吾社長 朝妻 朋也様 鈴木 寿明様

共和ゴム株式会社 寺阪 剛社長 陸原 健様 林 充男様 山本 絢子様 
             堀家 宏太様

株式会社伊藤精密製作所  伊藤 康裕社長 川地 正信様 小川 朋有様

hakkai株式会社 関 聡彦社長 岡部 猛彦様 トウ サ様

株式会社小出ロール鐵工所 小出 恵亮様

川崎クローム工業株式会社 浅石 修様

株式会社タカノ 高野 英治社長 関口 総一郎様

以上34名様

<ハノーヴァーメッセ出展を決めていただいた各社社長>
株式会社深沢製作所 栗原 正雄社長
川崎クローム工業株式会社 瀬戸 定亮社長
株式会社小出ロール鐵工所 小出 明治社長

<日進工具様>
後藤 弘冶副社長(海外出展に関して様々なアドバイスをいただきました)
浅利 通也様(元 東芝機械所属ドイツ所長、DNG社長、現地での
アドバイザー)

<通訳でお世話になった皆様>
毛利 美佐子様
津佐 倫子様
吉田 正子様
バッフォー コオ・ベアマ様
悦子 クレメ様
山下 ベーテ 祐子様
中本 洋世様
ニネッテ・ペーチュ様

最後にハノーヴァーフェアーズジャパン株式会社盛社長 樋渡様 青木様
株式会社フェアコンセプトインターナショナル山本社長 徳力様、
輸送に協力頂いた皆様。

<NCネットワーク事務局メンバー>
内原 康雄
金澤 亜希子
長谷川 朋美
杉原 さくら
鈴木 朝美
申 明花
酒井 英司
廣瀬 國松
Anna Zurek

<出展社企業情報>

株式会社深沢製作所

株式会社プロト

株式会社東亜鍛工所

東和工業株式会社

株式会社奥谷金網製作所

株式会社慎研工業

共和ゴム株式会社

株式会社伊藤精密製作所

hakkai株式会社

株式会社小出ロール鐵工所

川崎クローム工業株式会社

株式会社タカノ

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