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2022年08月29日

3年ぶりのリアル商談会inベトナム

ベトナム・ハノイにて、3年ぶりのリアル商談会に参加してきた。
ハノイは、人工1000万人の大都市である。
しかし、鉄道路線は、昨年、1本開通したばかり。
なので、通勤は相変わらず、バイクが頼りである。
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今年の商談会は、リアルか、Webか、迷いながら構想していたが、
リアルにしたところ、100社の想定が、200社以上の参加者となった。
また、初めて、米国がスポンサーとして加わり、国際情勢を考えさせられる一面となった。
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日本の商談会では、ありえないくらい踊りと歌が何曲も続き、
ようやくオープニングセレモニー。
会場も狭く、混雑していた。
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▲日本をイメージした舞踊も披露されました。
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▲会場の様子
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▲終始賑わう会場の様子

ハノイ、ホーチミン、バンコク、中国で開催しているFBC商談会。
今年から、出展するにはエミダス会員になって頂く、というのが条件の一つとなった。
エミダス・データベースは、このところ東南アジアを中心に増加している。

ぜひ、東南アジアの工場を探すときにご利用ください。

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2019年06月21日

Mfairバンコク2019 ものづくり商談会

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今年もバンコク「ものづくり商談会」にやってきた。
今年はエミダスだよ!全員集合!併催、ということでファナック稲葉専務に基調講演。
中尾様(元テルモ㈱ 会長)、戸田社長(㈱キャステム )、関社長(hakkai㈱
にパネルディスカッションをお願いした。


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(左から 中尾様、稲葉専務、戸田社長、関社長)


今回の稲葉専務は、自動化に焦点を当てていただいた講演。
とてもわかり易く、ファナック㈱の社内自動化の歴史も含めて、今後の自動化に関してお話いただいた。


FNA北村君は、知的FNAの代名詞。
3人の個性的な経営者にどう、語っていただくかを問うパネルディスカッションとなった。

流石、北村君。見事にまとめきりました。

印象に残ったのは、まず、
中尾さんの「お客様のニーズに応えていたら、いつのまにか大企業になっていた」という言葉だった。

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㈱キャステムの戸田社長は、
壇上から㈱キャステムタイランドの藤井さんに㈱キャステムの面白さは何か?
と問いかけた。
「㈱キャステムの面白いところは、何しろ毎日忙しい、忙しい中で、どんどん仕事が入ってくる。
その中で、何を優先し、何を後回しにするか、考えながら過ごし、
そのスピードに付いてきている社員はいつのまにか、成長している」と仰った。


仕事がなければ、技術は発展しない。技術は、仕事があるからこそ発展するのだ。
あらためて気付いた。

hakkai㈱関社長は、何度かにわたる会社の危機についてお話いただいた。
8割の売上を占めていたお客様の海外移管危機。
そこから一社30%以下戦略を打ち出した。
hakkai㈱で生産していた携帯電話のヒンジは、一社でなく世界の7~8割を制していたが、一気に注文が減っていった。

また、バンコクの洪水の際には、100台近い、精密機械(ファナック㈱の成形機60台含む)が水に浸かっているのを観た時は、唖然とした。
そんな、幾度の危機を乗り越えていくには、常に前向きに仕事に取り組む、という姿勢である。

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(hakkai㈱ 関社長)


3社、各様な意見を北村君がうまくまとめていただいた。


懇親会では、多くの方に参加頂いた。
最後は、製造業バンザイで占めさせていただいた。

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2018年07月03日

フィリピン人財採用ツアー

1、八戸学院大学

フィリピン人の人財採用ツアーを開催した。

日本人エンジニアの確保がますます困難になってくる中で、フィリピン人の人財を採用してみよう、というツアーである。

本ツアーは、NCネットワークと八戸学院大学の提携による開催である。
なぜ?八戸学院大学か?
八戸学院大学の元学長の大谷真樹氏とのお付き合いは、18年ほど前からに遡る。
2000年当時、ITバブル全盛期に大谷氏と出会った。

大谷氏は、学習院大学卒業後、NECに入社。
その後、奥様の関連で、マスコミ関係の仕事をした後に、インフォプラントを設立。急成長をした後に、Yahooに会社を売却する。

いわゆるIT系ベンチャーの成功者の一人である。

2000年当時、僕は、大谷氏、サイボウズの創業者、高須賀氏、トラボックスの藤倉氏、インフォマートの村上氏(昨年逝去、合掌)の5名で、e-oyajiなる会を2000年頃から始めて、毎年、一年に一回程度、情報交換と称した飲み会を開催していたのである。

大谷氏は、その後、八戸学院大学の学長となり、八戸市の振興に大きく貢献していった。
(東北で学生が増えている大学は2校しかないが、そのうちの一校が八戸学院大学である)
元経営者であるから、奇抜なアイディアで、八戸の若者、また、八戸市を盛り上げていったのである。
普段、大谷学長は、ジーパン学長として、学生から愛されている。

そんな関係で大谷氏とは、18年来の付き合いだが、彼から、「フィリピン人を採用しないか?」とのお話をいただいた。
弊社、NCネットワークでも、実は、プログラマー人財の採用に困っていたので、良いタイミングだと思い、早速、2名のフィリピン人大学生の採用を決めた。

そして、今度は、製造業のみなさまにフィリピン人の人財をご紹介したいと思ったわけである。

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2、なぜフィリピンか?

東南アジア諸国の中で、日本贔屓の親和性があるのは、タイ、ベトナム、フィリピン、インドネシアであろう。
それぞれ、大の親日国である。
その中で、フィリピン人の優位性は、なにかといえば、英語が堪能だ、という一点に尽きる。

20年後の日本を想像してほしい。
人口が、1億を切り、少子高齢化の中で、製造業の働き手も少なくなる。

100人の工場も、日本人50名、フィリピン人20名、タイ人10名、ベトナム人10名、ブラジル人10名
というような会社が普通となってくるだろう。
その中でキーマンとなってくるのが、フィリピン人である可能性が大きい。

工場の中にフィリピン人が多く入ることで、日本人も他国人もみんな英語がなんとなく出来てくる。

日本製造業の一番の弱点は、なんといっても英語力である。
製造業の市場が世界であるのに、海外の市場で活躍できないのは、語学力の無さだといっても過言ではない。
メーカーは、世界中で勝負しているが、部品メーカーとなると、系列で日本企業からの受注がほとんどであろう。
世界の様々なメーカーから受注している中小製造業は、少ないのが実情だ。

そんなことも理由の一つで、フィリピン人財を採用するツアーを開催することになった。

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3、CNE1

CNE1は、2010年に設立された英会話スクールである。
創業者の井坂浩章氏は、元インフォプラントの社員で、インフォプラント退社後、世界に向けて、何か創業をしたいと思い、バックパッカーとなり、18カ国を巡った。

その中でどこの国で仕事をしたいか?と考えたときにフィリピンを選択したのである。
日本にもっとも近い英語圏、フィリピン。
コールセンター業務では、すでにインドを抜いて、世界一になっているそうだ。
インド英語は訛りがキツイが、フィリピン英語は、米国英語に近いので、コールセンター業務は、フィリピンに集中してきている。

CNE1の創業者、井坂氏は、そんな中で、マンゴー畑を切り崩し、一から語学学校を立ち上げたのである。

現在は、50名ほどの生徒が常駐し、8~9月や、2~3月シーズンになると80名ほどが語学研修に来るようになっている。


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井坂氏が、語学学校を作った理由は、教育こそが、人を育て、イノベーションを起こすキッカケになるからである。
井坂氏がアメリカのスタンフォード大学で見たものは、大学を中心として、Googleや、Yahooが出来ていった経緯であった。
大学が中心となり、起業とは何か?イノベーションとは何か?を学生に問いかけ、学生は、イノベーションを起こすために起業する。
大学はそれをしっかりファンドも含めて、支援していくシステムを見たのである。

井坂氏の現在の夢は、フィリピンのターラック市近辺にマンゴーバレーを作っていく、という構想である。
ここまでは、夢物語の話である。

しかし、今、その夢物語が、一つ、花開こうとしているのである。
井坂氏が仕掛けたプロジェクトが、現在、200億円もの時価総額が付くようになったのだ。
僕も、その中身を見学させていただいたのだが、残念ながら、紙面ではご紹介できない。
素晴らしいプロジェクトである、としか言えないのが残念だが、井坂氏の長年の構想が、今ひとつ現実になるわけだ。

そんな井坂氏が経営しているCNE1が、八戸学院大学と提携して、フィリピン人財の送出し機関として、活動を開始したのだ。

詳細が気になる方は、ぜひツアーに参加していただければと思います。

八戸学院HP
企業向けサービス
NCネットワーク提携サービス

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18:44 | コメント (0) | トラックバック

2018年03月15日

FBC Hanoi 2018 ものづくり商談会

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ベトナムのFBC Hanoi 2018 ものづくり商談会に来た。
盛り上がっています。
バーンと、花火が上がって、テープカット。

出展者 138社、来場者 3000名である。
ハノイでは、日系最大級の展示会である。

今年も日本から、ベトナムから多くの来場者に来ていただいた。


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ベトナムといえば、フォー。
フォーは美味い。


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マリオット・ホテル前の屋台のフォー店。


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フォーを食べる井上くんと小暮くん(FNAタイランド)


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フォーを食べる鉄川さん(NC名古屋)と石川さん(NC社員)

美味かった~

11:15 | コメント (0) | トラックバック

2017年06月28日

Mfair バンコク 2017 ものづくり商談会

 
Mfair バンコク 2017 ものづくり商談会に行ってきた。

タイは、人口6千9百万人。
自動車の生産台数は、約200万台。
東南アジアでは、中国、日本、韓国に次いで生産台数が多い。
東洋のデトロイトなどと呼ばれていたが、
ここ数年は、生産台数が伸び悩んでいる。
その原因は、インフラが追い付いていないことが原因か?

僕とNCNの酒井(猛進の営業部長)で、約1.5kmの距離の場所に行くために
トゥクトゥクに乗った。
乗ってすぐに渋滞に嵌った。
その後にすぐに大豪雨(スコール)!
横殴りの雨で、洋服は濡れ、車は進まず。
ひどい状況だ。
そして、1.5mを進むのに1時間30分掛かった。
バンコクの渋滞をナメてました。
「だからBTS(高架鉄道)で来てね、と言ったのに・・・」(株)タカナワ木下社長。
せいぜい30分あれば、行くと思っていたのだ。
昔からバンコクの渋滞は凄いが、さらに凄さを増していた。

ということで、相変わらずバンコクの渋滞はひどい。
ジャカルタもひどいが、東南アジアはみんな、ひどいなぁ。
自動車を売るだけではいかんなぁ、といつも思う。
(日本の首都高もひどいか・・・?)
カーメーカーは売った国のインフラも
ケアしてあげなくてはいけないんではないか?
そんなことを思う、ぼくであった。

◆Mfair バンコク 2017 ものづくり商談会
 会期:2017年6月21日(水) ~ 23日(金) 10 : 00 ~ 18 : 00 (3日間)
 概要:製造企業及び関連企業が材料や部品の現地調達や、
    自社製品の販路拡大のために、調達・販売品を展示し、
    タイローカル企業や在タイ日系企業と商談する業界特化型の
    展示会+商談会
 出展社数:約200社
 来場者数:約9,000名
 主催:Factory Network Asia (Thailand) Co., Ltd. / Reed Tradex Co., Ltd.


株式会社遠藤製作所
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株式会社小林製作所
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株式会社大田鋳造所
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22:46 | コメント (0) | トラックバック

2017年02月27日

FBC Hanoi 2017 ものづくり商談会

久しぶりにベトナムに行ってきた。

FBC Hanoi 2017 ものづくり商談会。
JETRO&FNAグループ(ファクトリーネットワークアジア)
そして(株)NCネットワーク、3社での共催イベントが開催された。

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ベトナム。人口9,000万人。
成長率8%を誇る。
東京から、約5時間。

相変わらず、フォーは美味い。
(卵、半生。大丈夫かな?)

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JETROとFNAグループ、NCネットワーク3社でのものづくり商談会を初めて行った。商談会は予想をはるかに上回る来場者で、出展者のみなさんには、喜んでいただけたと思う。

FNAグループCEO井上君の挨拶。

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来場者数 3,000人強、出展者数128社。
素晴らしい展示会となった。

ベトナムはこれからまだまだ可能性のある国だ。
フォーも美味いし、鶏も美味い。キノコ鍋や、パンも美味い。
人も親切だし、いい国だ。

しかし、交通インフラは、そろそろやばい。
早く、地下鉄をつくってほしい。
渋滞は大変なことになってきている。

さらにタクシーは最悪だ。
ホテルで、懇親会の店に行くのにタクシーに声をかけた。
タクシーは、10台近く並んでいる。
しかし、タクシーは乗せてくれない。
タクシーは、遠距離(空港まで)待ちで、近距離には動かない。

仕方なく、ホテルのボーイに頼むとUberで2~30分待ち。
夕方も、朝も一緒だった

ベトナムタクシー、最悪。
これだけはなんとかしてほしい。
いやぁ、まいったまいった。

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2017年01月27日

東南アジアミッション

フィリピン・インドネシア・ベトナムでの
安倍首相の経済ミッションに参加させていただいた。

ドイツ、中南米に引き続き、3度目の参加だ。
大手のメーカー、商社、ゼネコンの方々に加え、中小製造業の立場から、
ということで参加させていただいた。

フィリピンでは、株式会社日本デザインエンジニアリングの岩壁社長、
マテックス株式会社の的場社長、株式会社伊藤製作所の伊藤社長に参加いただいた。
(弊社からは、金澤が参加をした。)

○フィリピンでの会議風景
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インドネシアは、伊藤製作所伊藤社長、株式会社オプコ高橋社長、
株式会社コージン
小柴社長(弊社からは、内原が参加をした。)

ベトナムでは、大野精工株式会社大野社長、株式会社エクストエンジニア渡辺社長、
株式会社遠藤製作所遠藤社長に参加いただいた。(弊社からは、大塚が参加をした。)

それぞれ、各国に工場を持っている方々である。

フィリピン:人口9000万人
インドネシア:人口2億5千万人
ベトナム:人口9000万人

フィリピン、ベトナムは、10年前後で日本の人口を上回る。
成長をしていく各国に対して、日本製造業が行うべきは、技術移転である。

各国で、それぞれみなさんに経済会議に出席いただき、
3分ほどのスピーチをしていただいた。共通しているのは
「人財を育て、その地に密着した工場を創り上げている」ことだ。

各国それぞれ、工場での人財定着率は低いが、
上記の方々の工場では、いずれも、定着率が高い。
その理由としては、日本的経営で、家族主義で社員を大切にし、
技術をしっかり根付くように教えているのが、主因だと思われる。

安倍首相のベトナムでのスピーチ

安倍首相がお話しされたのは、伊藤製作所のことであるが、
まさに現地に根付いて、地域の方々としっかりと企業を創り上げることが
製造業において重要なことだとあらためて思った。

○ベトナムでの会議風景
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ちなみに僕はインドネシアだけだったが、
今回も、素晴らしい経験をさせていただいた。

経済ミッションの翌日には、経済ミッションに参加した3社の工場を
ANA(全日本空輸株式会社)の篠辺社長と、株式会社京三製作所戸子台社長と
共に見学させていただいた。

○政府専用機
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19:19 | コメント (0) | トラックバック

2015年03月10日

工場視察 in フィリピン

フィリピンに来た。
3月だというのに真夏のような暑さ(30度くらい)

いくつか工場見学をさせていただいたが、
今回は溶接工を世界中の建設現場に送り出している
溶接学校も見せていただいた。

〇溶接学校の授業風景
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社員数は、約7,000名。
毎週、100人以上の応募があるそうだ。
そこで学校に入り、厳しい溶接の訓練を受け、
テストに合格した者だけが、この会社に入社できる。

〇テストで作成された製品
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そして、中東、アフリカ、ロシア、等、世界中の建設現場がフィールドになるそうだ。
取引先の名前には、日本のゼネコン、大手メーカーの名前も連なっていた。

溶接学校は、溶接ブースが200も設けられている。

〇溶接ブース
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テストの合格率は、30~50%ということで、厳しい。
テストに合格するまでは、食事はつくそうだが無給とのこと。

フィリピン人はまだまだ、働く意欲が旺盛だ。
日本も負けてられんと思う。

次に、トラックやバスの製造工場もお伺いした。
トラックやバスの写真は秘密保持契約でお見せできないが、
いすゞ、三菱、ベンツ等から受託生産で、荷物を積載する箱モノ部分を製造している。
また、バスは特殊な車両が多い。台数は月産300台だそうだ。

写真の撮影許可が下りたのは、設備写真と、電気自動車だ。

〇設備
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〇電気自動車
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電気自動車は、フィリピン政府からの委託生産とのことで、
排気ガスのひどいマニラ市内で走るものだそうだ。

フィリピンでは「ジプニー」や、「トライシクル」といった簡易自動車が
移動の中心である。

「ジプニー」は、米軍のジープなどを改造し、10数人乗りの簡易バス。
「トライシクル」は、二輪車にサイドカーを付けたものだ。

田舎に行くと、「トライシクル」で幹線まで行き、「ジプニー」で高速道路の
入り口に行き、さらに「バス」に乗り換えて、移動しているとのことだった。

しかし、倒れるよな、この乗り物。

と思ったが、「ジプニー」「トライシクル」が通常に走っているこの国では
大丈夫だろう。
値段を聞いたら意外と高くて、約100万円くらいだそうだが、
買う人いるのだろうか?

11:29 | コメント (0) | トラックバック

2014年08月19日

インドネシア 伊藤製作所+鉄道旅

インドネシアに行った。

(株)伊藤製作所インドネシア工場にお招きをいただき、
諸イベントに出席させていただいた。

伊藤製作所インドネシアは、伊藤製作所フィリピンに引き続いての海外工場である。
伊藤製作所は、三重県四日市で従業員約50名強の中小企業だが、2つ目の
海外工場となる。

インドネシア工場は、立ち上げに日本人スタッフ1名とフィリピン人4名が携わった。
フィリピン工場のエンジニアが立ち上げに参加することで、言葉の壁が殆ど無く、
技術移転が極めてスムーズに進んでいる。又、初期の教育費用が大幅に
軽減された事は同社の業績に大きく寄与している。

●フィリピン人スタッフと川崎副社長
 左からJAYSONさん(プレス、金型保全)、JOENさん(金型設計)、川崎副社長、
 LARRYさん(金型仕上、組付け) 、NINOさん(CAM、NC加工)
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●朝礼
 朝礼の時に「We can do it」を合言葉に日本のような朝礼が行われる。
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●見える化、数値化も徹底している。
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●生産数量の変化
 現地駐在の川崎副社長によれば、来年には黒字化する勢いで生産数は
 伸びているそうだ。
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●記念式典
 この日は、新事務所開設記念式典が行われた。
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 弊社の金澤部長、Ms.Wangiもなぜか?駆り出され、インドネシア語の歌に合わせて
 踊った~♪
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 自動車の生産台数で、現在120万台のインドネシアだが、次の10年で倍増が
 予想されている。

 フィリピン人と日本人、そしてインドネシア人、三カ国の社員の見事に結束した
 ティームワークでつくり上げる、伊藤製作所インドネシアの3年後が楽しみだ。

●インドネシア工場最大の300tプレス
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閑話休題。

 伊藤製作所インドネシアに行く前に、
 「ボルブドゥールを見たい~」という弊社動画担当大臣”湊”の希望を叶えるべく、
 ジョクジャカルタに行った。
 寺院として綺麗なだけでなく、近所の山々との景観が素晴らしい。
 我々が行った時には思い切り晴れていたので、グレートな景色を望むことが出来た。
 これは普段の行いが良いからである(湊、談)。

●ボルブドゥール寺院(世界遺産)

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 なぜか?富士山が見える。 ジャワ富士???何山? しかし、綺麗である。

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 そして、さらに、さらに湊と僕の希望で飛行機は止めて、鉄道で移動しよう
 ということになった。
 インドネシアのジョグジャカルタ~ジャカルタ 約500kmを8時間かけて移動した。

 鉄道の旅はいいものだ。

●鉄道
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 たくさん時間があり、車窓を観ながら感慨に耽る。
 そんな時間が持てるのが鉄道旅の良いところである。

 そして、鉄道で移動していると複線化工事中だ・・・
 うぉー、インドネシア、鉄道工事やっとるのか~とネットを調べると・・・
 インドネシアではJAICAの協力(円借款)で日本から鉄道技術の輸出が行われている。

 現在、ジャカルタの都市鉄道、ジャカルタ→バンドン間の複線化などプロジェクトは目白押しである。
 更にいろいろ調べると新幹線なども提案されている。

インドネシア 高速鉄道計画で日本優位

 そうか、そうか、日本はやはりインドネシアと手を組むのか~などと感慨に耽る。

●見よ!水田、棚田。

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 素晴らしい景観だ。街も綺麗である。

 インドネシアの田舎は、綺麗だ。(ジャカルタは、汚いが・・・)

 車窓からじっくりと水田を見ていると、数十人の人々が農作業を共同で行い、
 手作業で稲を叩いたりしている。
 という事は、井関農機や、クボタがこれから農業機械をドンドン売るのではないか?
 とネットで調べたら、イセキ、クボタ共に昨年から今年にかけて現地工場を作っている。
 これだけの市場があったらそうだよなぁ、などと感慨に耽る。

 人口2憶4千万 バイク700万台、自動車生産台数120万台、
 米の生産量、中国、インドに続き世界3位。 いろいろな事が見えてくる。

 美しい田舎の景観からだんだんと大都市ジャカルタに近づいてくる。
 そして、ジャカルタに入って思ったのは、汚い街だ・・・という事。
 田舎のインドネシアはとても綺麗なのに、大都会ジャカルタは汚い。

 これは、かつて、中国、バンコク、ハノイなどでも思った事だが、
 急速に都市化が進行すると美しい自然が壊れるだけでなく、
 人間のモラルが壊れて、自分主義(自分だけが良ければいい)が横行するのだ
 (かつての東京もそうだった)
 それで、掃除は他人任せで、街を綺麗にしようという意識が薄れ、都市は
 ゴミ溜と化していく。

 仕方のない事ではあるが、悲しいのだ。

 田舎の大自然を残しつつ、発展する性(さが)は無いのだろうか?
 人類よ、英知はどこに行ったのか?

 などと鉄道旅は、感慨に耽る時間を与えてくれる。
 みなさんもぜひ、鉄道旅を見直してください。

 特に、日本の地方鉄道は良い。  一両編成のやつが良いですよ。
 単線、2時間に一本。鉄道に乗って、感慨に耽りましょう。

 あっ、今日はインドネシアの鉄道だった。
 うん、インドネシアも良い。良い。良いぃ。 8時間。

 僕と湊は堪能したが、金澤部長、Ms.Wangi、丸ちゃんの3名の女子は、
 本当にご苦労様でした。
 ごめんなさい。

●電車に1時間で飽きているMs.Wangi
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 ショッピングの方が良かったよね?
 女子は買い物。という事で、女子諸氏には、買い物を堪能していただいた(笑)。

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2013年06月11日

総理官邸でのワーキングランチ! ~NC代表 内原康雄~

安倍総理にお招きいただき、以下メンバーが安倍総理と
総理官邸でご飯を食べながら、中小企業の実情を学びあった。
 

▼メンバーは以下の通り
hakkai 株式会社
 関社長 行方専務( 新潟県 南魚沼市)
株式会社 タカノ
 高野社長(群馬県太田市)
株式会社 ケーエス工販
 斉藤社長(埼玉県川口市)
株式会社 マテリアル
 細貝社長(東京都大田区)
株式会社 岩本モデル製作所
 岩本社長(大阪府寝屋川市)
株式会社 クライム・ワークス
 山口社長(東京都大田区)
株式会社 プレック
 村井社長(東京都青梅市)
株式会社 中田製作所
 中田社長(大阪府八尾市)
株式会社 みづほ合成工業所
 後藤社長(名古屋市中川区)
アルファ電子 株式会社
 樽川社長(福島県岩瀬郡天栄村)
日本フォーミング株式会社
 宮田社長(東京都葛飾区)
第一プラスチック 株式会社
 松田社長(大阪府八尾市)
株式会社 キャステム
 戸田社長(広島県福山市)
東和工業 株式会社
 小笠原社長(宮城県石巻市)
株式会社 NCネットワーク 内原 金澤

 

安倍総理との交流は、5年前の第9回エミダスだよ!全員集合!in大田区に遡る。
当時、中小企業庁長官をされていた、長谷川さん(現内閣総理大臣補佐官)が
全員集合に連れてきていただいた。
この時も事前告知は一切行わず、突然、元総理が来た~・・・という感じだった。

その後、NCネットワークの一部のメンバーで食事会を開催した際に、
安倍総理が、
「タイ・ベトナムにあるNCネットワークメンバーの工場を見学したい」
と仰っていただいた。
安倍総理は、もと神戸製鋼マンで、自動車メーカーや、上流の商流には詳しい方である。

安倍総理は、さらに「中小製造業を見たい」とのことだった。

そこで、タイのキャステム、hakkai、ソーデナガノなどの工場見学を行った。
 
 
 
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安倍総理と戸田社長 キャステム・タイランド


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安倍総理と関社長 hakkai タイ工場


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安倍総理と早出社長 ソーデナガノ タイ工場
(うしろは、中田製作所、中田社長)


さらに、足をのばしていただき、
NCネットワークベトナムの設立記念パーティにもお越しいただいた。


その後も、大阪の岩本モデルを見学いただいたり、
今、話題の下町ボブスレーの立役者マテリアル細貝社長が経営される
六本木のギリシャ料理屋で会食を行いながら

日本製造業の現状について情報交換を行った。

また震災時には、現地の復興を見据えた、被災地の中小製造業との
状況交換会を石巻の東和工業で行った。

最近では、大阪の特発三協製作所に正月早々、訪問いただいた。

激務の合間に、我々とお付合いいただいて、本当に感謝である。

今回は、官邸に呼んでいただいた。

長谷川さんの挨拶の後、安倍総理が挨拶された。
「まさか、私が再度、この場でみなさんにお会いできるとは、
みなさんも、私も夢にも思っていなかったことですね」

冒頭の挨拶で、いきなり気さくにお話いただき、
会場メンバーの緊張をほぐして頂いた。

我々のメンバーからの話(陳情??近況報告??)は、
冒頭キャステム戸田社長が任命された。

「文部科学大臣補の戸田です。
(以前から、戸田社長は安倍さんに文部大臣を俺に任せろ、仰ってる)
子供の遊びのオリンピックをオリンピックが誘致できたら開催したい。」

戸田社長は、広島県の福山で遊びのオリンピックを開催している。
戸田社長の主張は、
『日本がものづくり大国であるためには、
子供のうちからベーゴマ、竹とんぼ、紙飛行機などの遊びを楽しみ、
作って競争することをしなければならない』というものだ。
僕もそのとおりだと思う。

福島の樽川社長、石巻の小笠原社長は、福島、宮城県の現状を訴えた。
『仮設住宅に住んでいる人に夢を与えて欲しい』という話だ。
小笠原社長の東和工業は、目の前に仮設住宅がある。

関西の岩本社長は、
『アベノミクスの3本の矢を実現するのは自分たちの責任である』という主張をした。
納得・・・僕もそのとおりだと思う。

続いて松田社長も、『政治家の使命は、線路を引くことだが、
走るのは、民間人の仕事だ・・・かっちょいい・・・・』と言った。

名古屋の後藤社長は、『名古屋の自動車業界』のことを話された。

僕は、『海外のメーカーを日本に誘致してくれ』という話と

『日本が誇る新幹線を海外で売ってくれ~』という話をさせていただいた。

約1時間、我々中小製造業者のいろいろな話を聞いていただいた。
貴重な1時間を、本当にありがとうございました。

アベノミクスにより、一時的に活性化していきているように見えるが、
これから3本目の矢を実現していくのは、 我々国民一人一人である。

経営者は、一社、一社、自分の会社が発展していくことをしっかりとやればいい。
社員は、自分の仕事を一つ一つこなせばいい。
個人があり、会社があり、そして、国がある。


なんだか、坂本龍馬の気分になってきたなぁ・・・
さぁ、今日も一日、仕事、頑張ろう!

 
 
 
株式会社NCネットワーク代表 内原康雄

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2013年05月28日

カンボジア訪問

 
 
カンボジアkannarisan 004 (6)_R.JPG
<カンボジアでの食事の様子>
 
 
 
ベトナムに行ったついでにカンボジアに行こうということになった。
メンバーは、(株)プレックの村井社長、NCNベトナムの大塚夫妻、
それに僕とNCNのSE芦田君の5名である。
1泊2日の短期滞在ではあるが、カンボジアの今を実感出来た。
 
カンボジアといえば、ポルポト政権時代に
国民の1/3にあたる300万人が虐殺された国として有名だ。
そのイメージがあり、世界最貧国のイメージが付きまとう。
 
しかしカンボジアは、僕らが思っていたイメージとはかけ離れ、
カンボジアは、とても綺麗な国だった。
いつもベトナム、ハノイに慣れているせいか、
東南アジアが"汚い"のには慣れっ子になっている。
 
しかし、カンボジアは違った。
街並み、レストラン、ホテル、すべてが綺麗なのだ。
そして、お洒落である。

カンボジアの街並み

カンボジアの街並み

レストラン


 
同行した村井社長は
「もっと汚い国かと思ったら、逆じゃん。ベトナムより全然綺麗だ」
と、びっくりしていた。
 
貧しい国なのかと思っていたが、そんなことはない。
レクサス、BMW、ベンツがたくさん走っていた。
知人の紹介で神成(かんなり)さんという、日本人国籍を持つ、カンボジア人に
ガイドをお願いした。
(現在、カンボジアが盛り上がっているのでカンボジアに出稼ぎ中、単身赴任)
 
彼によれば、今、カンボジアはまさに"バブル"だそうだ。
プノンペンの市内は、1坪100万円で土地が売買されている。
それで、レクサスに乗れるような"土地転がし"がゴロゴロいるのだ。
 
昨年から、ミャンマー、ラオス、カンボジアを見て来たが、
いずれの国も事情は同じだ。
チャイナ+プラスワンの期待値から、
投資が進み、お金が世界中から集まってくる。
 
しかし、ベトナム、ミャンマー、インドネシアなどは、
お金の半分が賄賂に消えているのではないか、と言われている。
 
カンボジアはどうだろうか?
詳細はわからないが、賄賂はあるだろう。
しかし、この綺麗さは、いったい何なのだろう。
ヨーロッパと見間違うほど街が洗練されているのだ。
 
おそらく、教育の質と国民のもともとの"考え方"の違いかと思われる。
 
ベトナム国民と、カンボジア国民の違いを列挙する。
 
<空港>
カンボジア・・・フレンドリー、対応が早い、税関も挨拶し、話しかけてくる
ベトナム・・・・冷たい、対応めちゃ悪い、税関・・・挨拶もなし、冷たい
 
<ホテル>
カンボジア・・・綺麗、デザインが洗練されている、掃除が行き届いている、
         フロント、メイド、すべてが対応が早く、挨拶もしてくる、
ベトナム・・・・形は出来てるが、細かいところが行き届いてない、
         フロント、メイド、すべて対応悪い。
 
<食堂>
カンボジア・・・綺麗、臭くない、床にモノが落ちてない。
         フレンドリー、スタッフがテキパキと動き回り、注文を聞いてくる。
ベトナム・・・・汚い、なんか臭い、床に紙屑、ごみをばらばら落とす、
         こちらから話しかけないとスタッフは動かない
 
<街>
カンボジア・・・整然としている。ゴミがほんとに少ない。清掃が出来ている。
         お店のディスプレイがお洒落。
ベトナム・・・・混然としている。ゴミだらけ。清掃全然だめ、ディスプレイは
         自分が目立てばいい。
 
<人口・面積>
カンボジア・・・1400万人・日本の北海道、九州を足したくらい
ベトナム・・・・9000万人・日本の本州と一緒
 
 
さて、いろいろ比較をしてみたが、僕の好きな<ラーメン>の比較である。
 
中国でたくさんラーメンを食べたが、美味いラーメンはほとんどなかった。
香港のホテルの夜食で食べたラーメンが一番美味いと思う。
 
カンボジアでも中華料理屋に行った。
 
見事である。
まずはアンコールビール。
 
空芯菜。
カンボジアkushin-sai_R.JPG
 
 
麻豆腐。
カンボジアmabo_R.JPG
 
 
そしてラーメンだ。
カンボジアra-men _R.JPG
 
 
ここのラーメンは手打ちで、麺は少し柔らかめだが、とても美味かった。

 
 
今回は観光だけということで、工場には行かなかった。
(というか、カンボジアに進出している中小企業はまだ、ほとんどない)
 
なので、今後はどうなるかわからない。
 
しかし、品があり、挨拶が出来て、礼儀をわきまえているカンボジア国民。
指導者次第でシンガポールのような発展も十分ありえると思った。
 
今後、5年の成長性を考えるとカンボジアはポテンシャルが高い。
 

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2013年03月05日

NCネットワークベトナム新事務所!

 
 
 
  ncvが入居しているハノイのビル_R.JPG
 
 
 
NCネットワークベトナムが3周年目にして、新しい新居に移った。
着実に会員を増やし、一年目は赤字であったが、二年目は黒字となった。
 
 
日本のNCネットワークは、エミダスプロ、プロライトを柱として、
会員制の受発注システムとして、確実に進化している。
 
しかし、ベトナムとなると事情がだいぶ違う。
NCベトナムの大塚社長が苦労したのは、このへんである。
 
NCベトナムで、製造業のお客様のニーズは、新規工場設立、
外注探しがメインとなる。
 
なので、日本のNCネットワークとは
だいぶ違った動き方をしているのが現状だ。
 
 
NCネットワークベトナムで社長を
やっていただいているのは大塚である。
 
身長190cm 体重0.1t。
声でかい(声質もいい)、大食い、の巨人である。
 
本人は栃木県生まれと称しているが、
僕は、ガニメデ(木星の衛星)生まれだと思っている。
 
彼はインターン生として、NCネットワークに入社した。
 
大塚は、学生時代から豪傑であった。
 
インターン生にも関わらず、
会社が終わってから他のインターン生と神田で飲み歩き、
大学に、会社に、僕の家に、泊まり歩く風来坊だった
(大学4年生の時には家がなかった)
 
大学生にも関わらず「エミダスだよ!全員集合!」の
幹事を見事に仕切った。
 
彼の資質は、学生時代、合唱部、応援団など
組織で主将をやっていたことや、
バンドリーダーとして、ライブを仕切っていたことによると思う。
 
一度、彼の歌を聞いていただきたい。
酔わせて、ギターを渡せば、すぐに歌いだします。
 
今後もNCネットワークベトナムのご支援をお願いします。
 
 
  NCVスタッフと_R.jpg


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2012年06月19日

『ベトナムの新幹線はできるか?』

成田を夜7時に出て、ホーチミン空港に深夜12時に着いた。
日本時間で午前2時である。

さて、タクシーを捜さねば・・・・うーん、いない。
白タクが声を掛けてくる。

「安いよ、安いよ、タクシー、安いよ」
「How much?」

地図でホテルを示しながら聞く。
「60万ドン」
「Too Expensive! More Cheap!」

NCベトナムの大塚社長から、ホテルまではだいたい15万ドンあれば、
と聞いていた。
他のタクシーに乗ろうかなぁ、と思ったが、他には見当たらない。
今日は飛行機が遅れて、待ちのタクシーが少ないのだ。

「Ok Ok 20ダラーズ($)」
運転手がドルで提案してきた。

(1600円か、まぁ、いいか。待つのもなんだし・・・)
そう、思って、タクシーに乗ってしまった。
うーぅ、ちょっと待てよ、20ドルということは、80万ドン
うわー、そうとうボラレた~。
こいつ、一般的なベトナム人の3日分の給与を30分で稼ぎやがったな~。
そう思ったときには、タクシーに乗っていた。

まぁ、いいか、僕は仏の心を持っている。


その後、今度はNCベトナムの大塚社長とホーチミンの郊外の避暑地で
セオム(バイクタクシー)に乗った。

海辺で相当気持ちよかった。
しかし、降車後に、不愉快な事件が起きる。

「60万ドン」 シクロの運転手が、平然と手を出してくる。
「No No Expensive!too Expensive!」

セオムの運転手も引かない。
殴り合いの喧嘩でもしそうな、勢いである。

僕と大塚社長で、相当、激しく、抗議したが、諦める気配がない。
我々は知り合いのベトナム人を呼ぶので待ってくれ、ということにした。

ようやく、セオムの運転手は諦めて、
大塚社長が提示した6万ドンを持って帰って行った。


今回、ベトナムに来たのは、弊社のベトナムでのパートナー企業である、
「ITM」と「NCNベトナム」の社員旅行である。

ベトナムには、もう10回以上、来ているが、リゾートに遊びに来たのは、
世界遺産のハロン湾以来だ。


世界中、どこに出てもそうだが、日本のような社会はない。
世界の非常識=日本である。

今回は、ベトナムの交通事情を話す。


上記を読んでいただいてわかるとおり、
ベトナムで移動をしようと思った時、まず日本人は舐められている。

それはそうとして、主要交通機関は、バス、タクシーなどだ。
日本と大きく違うのは電車がない。


ホーチミン(人口700万)、ハノイ(人口600万)
いずれも超大都市にも関わらず、地下鉄、市電、モノレールなどのような
鉄道による交通機関がまったくないのだ。

東南アジアの大都市で、鉄道による公共交通機関がないのは
ベトナムだけではないか?
しかも、ハノイもホーチミンも人口を見ると、ものすごい大都市だ。

そこで、交通網は道路だけになる訳だが、昼夜を問わず、ひどい大渋滞である。
車とバイクが入り乱れて、バスは暴走し、いつ、人を跳ねるかわからない。

ベトナムという国は経済の発展が著しいように言われているが、
実態は、埼玉県である。
埼玉県のGDPとベトナムのGDPが一緒なのだ。

埼玉県といえば、人口200万人の県だ。
さいたま市(人口120万人)が県庁所在地。

この県とベトナム(人口8、400万人)の経済力が一緒だということである。
埼玉県民は、ベトナムの40倍の生産性を生み出している。
これは凄いことだ。

物価が違う、と反論されるかもしらんが、冷蔵庫を買うのも鉄道を引くのも、
そう値段は変わらない。

変わるのは、食料、床屋、マッサージなど人件費が中心の商材だ。
しかし、工業生産が絡むものは、自動車、バイク、TV、携帯、冷蔵庫、
トイレ、電力インフラなどは日本と対して変わらない。


さて、交通インフラの話に戻る。

これだけの人口を抱える国であるから、
鉄道による交通網がそろそろ出来ていいはずである。

しかし、鉄道を引いて運行していくにはそれなりの維持費が掛かる。

果たして、埼玉県のGDPで、ハノイ、ホーチミンの鉄道網を維持するだけの
経済が出来るだろうか?

答えは、NOだ。

残念ながら新幹線など、夢、また、さらに、その夢の夢だ。
ベトナムはどうも、日本のODAで新幹線を引いて欲しいようだが、
引いても維持が出来ないのがわかると思う。

まずは、今のうちに、ホーチミン、ハノイ近辺の鉄道網が先であろう。
中国と違って、ベトナムの社会主義は一筋縄にはいかないようであるが・・・

あと、もう一つ、ベトナムに足りないものは勤労意欲ではないだろうか?

国民全体がもっと勤勉に、ちゃんと働く必要があるだろう。
なにせ、何の仕事をしているのか、わからん人が多過ぎ。

さらに僕がいつもボラレるようじゃぁ、ダメだ。
結局、ボラレタことに対する憤慨さ・・・(チュン社長頼むよ~ベトナム改革!)

そうそう、ベトナムのバブルはこの所、崩壊を見せて、昨年から今年にかけて、
倒産件数は過去最大らしい。

東南アジア、一筋縄じゃぁ、いかん、だからこそ、日本でしっかり地盤をつくり、
さらに東南アジア、欧米に目を向ける必要がある。

ポスト中国として経済成長率の高い国ベトナム。

果たして、ベトナムが、韓国、台湾、中国に次いで次の大きな市場になり得るか?
インドネシア、タイ、そして、新たな競合のミャンマー、インド、ブラジル。
それぞれの国にはそれぞれの幸せがあり、経済成長だけではない。
フィリピンは、成長率こそ低いが幸せそうな国民である。

という事で、経済成長率だけでは国民の幸せは計ることは出来んが、
ベトナムが日本にとって最良のパートナーになるには、
もう少し、時間が掛かるだろう。


今週は、機械要素技術展だ。
http://www.mtech-tokyo.jp/ 

東京ビッグサイトの広い会場内で、
 ★機械要素技術展
 ★設計・製造ソリューション展
 ★3D&バーチャル リアリティ展
 ★医療機器 開発・製造展

この4つの展示会が一緒に開催される。
会場案内図はこちらから
http://www.mtech-tokyo.jp/To-Visit/floorplan/


機械要素技術展のエリアに出展する

・キャステムさん:小間番号 48-1
・本間製作所さん:小間番号 40-15
・マルイチマシンさん:小間番号 36-38
・エクストエンジニアさん:小間番号 30-28

(弊社で装飾を担当させていただきました)
みなさん、がんばりましょう!

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2012年05月22日

ミャンマー視察

ミャンマーに初めて行った。

笑ってしまうしかないのが、ハイエースのコピー工場だ。

中国企業からの指導を受けているそうで、
本人たちにはコピーを作っているという自覚がまったくない。

そして、工場も写真撮ってOK。
品質管理はもちろん下記のような程度だ。




しかもこのハイエース、結構良い値段で売っているのだ。
1.5tのトラックが・・・2万ドル
ハイエースは ・・・・・2万5千ドル

初期(1990年代)の頃のこの工場は自動車整備板金工場だった。
日本から中古車を仕入れて、マークを外し、自社のブランドを付けて、
色を塗り直して売っていた。
(写真のとおり、その事業は今でも継続していそうだ。)



そこへ、ミャンマー政府からの政策で、
自国ブランドの自動車を作る会社を5社、政府が選んだ中にこの会社が入った。
現在は、年間6,000台の生産能力がある、と仰っている。
ほとんどの部品は中国から調達しているが,エンジンは日本製だそうだ。
3年以内に35%の部品をミャンマー国内で調達するように政府から言われている。
(しかし、実際に作るのは無理だろうなぁ。)


中国人が日本企業で盗んだコピー図面を使って、似たような車にはなっているが、
乗っているうちにすぐ壊れるだろうな~。
というのが正直なところだ。


何度も言うが、
本人たちはコピーを作っている感覚は全く感じていないようだ。、

もう1社。
これも昭和20年代の”The町工場”のプラスチック工場を見た。
こちらも中国製品、日本製品を見事にコピーし、
ビルマではシェアの75%を握っている雑貨プラスチック工場だ。



これは街中にある販売店。



ドンキホーテも真っ青の店内。


さらに工場の中も大変な状況だ。
どこに何の金型があって、どこにどの製品が置いたのか、
すぐにわからなくなるだろうなぁ?



さて、ミャンマーであるが、軍事政権で怖いイメージの国だが、
ビルマというと伝統があり、
なんか良い感じのイメージがあるのは僕だけだろうか?

今回の視察は、昨年10月以降、スーチー女史が民衆の支持を受け、
外交政策を積極的に受け入れる民主化を開始したことから、
東南アジア最後の投資対象国となる、ということで訪問してきた。

・製造工場3社。
・工場団地
・市内の賃貸オフィス
などを見て廻った。


ベトナムの10年前、中国の20年前のイメージである。
土地、建物はまだ、外国人は購入することが出来ない。
しかし、もうすぐで購入出来るようになるだろう。
そうなったら一気に投資が始まる。
この光景は上海の浦東のようになるのだろうなぁ???

下記は、ミャンマーと他国の比較表だ。
○△はあくまでも僕の個人的な見解なので、参考までに・・・

  【インフラ:道路:電力】 【賃金】 【人口】【日本からの距離=飛行時間】
         

ミャンマー5,000円6,000万10時間(ヤンゴン)
※直行便はまだないので、現在は乗り換えを含めて10時間位
インドネシア5,000円24,000万8時間(ジャカルタ)
タイ20,000円6,000万6時間(バンコク)
ベトナム10,000円8,000万5時間(ハノイ)
マレーシア20,000円2,500万7時間(クアラルンプール)

上記を見てわかると思うが、今のところ賃金が安く、面積も大きく、
人口が多いのがインドネシア、それを次いでいるのがミャンマーである。
マレーシアの賃金は意外だが、実際はインド人、インドネシア人、イスラム系
(イラン、アフガン)などからワーカーを受け入れて、
最低賃金を低くしているのが現状である。

確かに東南アジア最後の投資国としてふさわしいだけの人口、面積がある。
個人的な感想ではあるが、ベトナムや、タイ同様に親日でなおかつ、
人は良さそうである。
また、大学は英語授業が基本だそうで、英語の理解率が高いのも特徴だ。

あとは、政府の政策次第で、発展もすると思う。

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2011年11月20日

エヌシーネットワークベトナム大塚 タイ訪問記 2011年11月

NCネットワークベトナム 大塚です。(ハノイ駐在し、早1年が過ぎました)

皆様ご存知の通り、この数年は100年に一度の大不況、
1,000年に一度の大震災と、日本を大きく揺さぶる出来事が立て続けに起きています。
国内の状況もやはり変化し、海外展開のニーズも増えてきているなと思っていた矢先、今度はタイでの大洪水。
11月29日の弊社主催、第12回 エミダスだよ!全員集合!!でもテーマに挙げていますが、
「経営の危機管理」の見直しを真剣に考えておられる経営者の方々も多々いらっしゃることと思います。
「挑戦する製造業のために」をスローガンとしている弊社としても、
いかに皆様のサポートをしていくか、これから真に求められるのだと思います。


さて、タイ。
上記の事に思いを巡らせていた私ですが、タイの洪水被害のニュースを見るものの、
被災された方々に一体どういった取り組みが喜んで頂けるのか、いまいちピンと来ない。
そこで「よし、今のタイを見に行こう」と思い立ち、瞬間、ホーチミン、バンコク周遊出張のため
航空券予約のボタンをクリックしていたのでした。10日(木)の事でした。


【タイ初日。違和感】
ハノイを12日(土)に出発。
ホーチミンを訪れた後、バンコクに着いたのは14日(月)の夜。
空港からホテルへ向かう電車の車窓から見るバンコク市内はまるで東京のよう。
ビル明かり、車、人。普段、ハノイで生活している私からすると目を見張るほどの発展都市。
しかし、電車を降りて少し歩いたところで気づく違和感。
「あれ?今、タイって洪水被害にあっているんだよな?」


バンコク市内は、通常の月曜日の夜。
ところどころ軒先に土嚢を並べた建物を見かけるものの、無被害。
テレビやインターネットの報道を受け少し身構えていましたが、やや大業だったようです。
そんな事を考えつつ、夜遅かった事もありホテルにチェックイン後、就寝。

2011-11-15 08.20.01_R.jpg
写真1. バンコク市内、土嚢を積んだ建物


【タイ2日目。北へ】
13日(火)、午前中に現地駐在の日本人の方とミーティング。
タイの現状、被害の状況などについてご説明頂きました。
思い立ってすぐ来たため下調べも不十分だった私は、
バンコクから見て東南方面は水害が無いということすらその時に知りました(お恥ずかしい限り。)


2011-11-15 08.51.37_R.jpg
写真2. 事務所にかけてあった写真


洪水の様子を見るためには、電車で終点のMo Chit駅まで行けば良いとの事。
地図で見てみると、バンコク市内からもさほど離れていないところ。(5kmほどでしょうか?)
2日前までは、そこまで水が来ていたそう。まずはその駅まで行ってみる事に。

Mo Chit駅に着いてみると、土嚢などは積んであるものの洪水被害の気配は皆無。
北に向かって目を凝らしても、目にするは近代的な高層ビルと綺麗な青い空。
洪水被害。にわかには信じられません。
しばらく眺めていても何も分からないため、タクシーで北を目指す事にしました。

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写真3. Mo Chit駅からの風景


「北には向かえない。」
止まっていたタクシーは皆、渋ります。
英語がなかなか通じず苦戦する私を見かねたのか、現地の方が声をかけてくれました。
ミスター・アート。タイの報道ディレクターで、洪水の地域まで取材に向かう道中。
「私のお客様にどのようなサービスが提供できるのか、現場を見に来た」と伝えたら
「よっしゃ、ついといで。」と言うが早いか、トラックをヒッチハイク。
私はアートさんの電光石火の早業のおかげで、停車したトラックの荷台に乗ることが出来ました。
トラックの荷台には人が沢山乗っています。今や、これらのトラックが公共交通機関なのでした。

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写真4. トラックの様子

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写真5. ミスター・アートとの出会い

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写真6. トラックをヒッチハイク


【洪水被害】
トラックに乗り込み、走り始めて数百メートルでしょうか、
ものの数分走ったところで、洪水被害のエリアに入りこみました。
高く伸びたビルと都市の象徴、高速道路の高架。
しかしひと度目線を下げると、くるぶしの高さまでの濁水が辺り一面を覆っていました。


P1110437_R.JPG
写真7. 洪水被害のエリアに入る


トラックはさらに走り続けます。
道中、即席のバス停ならぬ、トラック停に出くわします。
背の高いトラックの荷台から乗り降りするため助け合う人々。
その顔には笑みをたたえていました。微笑みの国の鱗片です。

P1110453_R.JPG
写真8. 停留所の様子(バス停ならぬトラック停)


5kmも走ったでしょうか。
いつしか、先ほどまではくるぶしの高さであった水深が腰の高さにまで及んでいました。
ここで、アートさん。
「もうすぐジャンクションに着く。そこだったら容易に引き返す事が出来るよ。どうする?」
逆説的に、この先の状況の厳しさを伝えてくれました。
私は装備も不十分であり、これ以上行くと周りの方に迷惑をかけるであろうと考え、引き返す事にしました。
アートさんはゴムのスーツを身に付け、防水対策万全なのです。
周りの人々も皆、少なくとも長靴を履いていました。


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写真9. 洪水の街の様子。あちこちにあるセブンイレブン

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写真10. 洪水の街の様子。ボートに乗っている

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写真11. ミスター・アートの装備


【帰路】
停留所に降り立ち、帰りのトラックを待ちます。
その間、今回の体験について思いを巡らせていました。
災害の渦中にある人々がたくましい。笑みを絶やさず、助け合いを忘れない。
ある停留所では、コメディアンと思しき2人組が、マイクを片手に人々を笑わせていました。
また、膝まで水に浸った状態でそれでも食料品を販売する屋台のおばちゃんもいました。
自分は腰まで水に入りながらも人で満員のボートを押すおじさんも見かけました。


都市が浸水している。その光景は忘れられません。
しかし、前向きな優しさと希望を強く感じました。
事実、私を世話してくれたアートさんも、自宅が床上浸水の被害にあった一人です。
「行けばなんとかなるか」と甘い考えで現場に立った自分に恥じ入るばかりでした。


大きな懸念も感じました。
バンコクからほんの数キロの地点でさえ腰までの浸水です。
さらに北上した工業団地の状況はいくばくか。
行き交うトラックにはちらほら、日本の企業の作業服を着た日本人の顔も見えました。
この方々はどのような思いでさらに北へ向かうのか。
路面の水をどのような気持ちで睨むのか。


トラックが、駅のそばの停留所につきました。
人々が続々と荷台から吐き出されます。
お祖父さんがはしごをゆっくりと降りてきます。若者がそれを手助けしています。
眺めながら、自分は現場に立てたのか?それを考えていました。
そして、現場には立てなかった、そんな思いが強く残りました。
ならば伝えることだと、この文章を書いています。

2011-11-15 17.10.07.JPG
写真12. 帰りにのせていただいたトラック


私たちエヌシーネットワークは「挑戦する製造業のために」をスローガンにしています。
私は、一人、トラックの荷台に乗り作業着をたなびかせていた人物の姿を、
挑戦する製造業の象徴として胸に刻みました。


私はタイで大きな経験をさせてもらいました。
今度は私たちがタイに何か提供しよう。
ハノイまでの帰路、そのような事を考えていました。

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