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2012年05月22日
ミャンマー視察 (海外視察・展示会~東南アジア, 工場見学~海外工場)
ミャンマーに初めて行った。
笑ってしまうしかないのが、ハイエースのコピー工場だ。
中国企業からの指導を受けているそうで、
本人たちにはコピーを作っているという自覚がまったくない。
そして、工場も写真撮ってOK。
品質管理はもちろん下記のような程度だ。
しかもこのハイエース、結構良い値段で売っているのだ。
1.5tのトラックが・・・2万ドル
ハイエースは ・・・・・2万5千ドル
初期(1990年代)の頃のこの工場は自動車整備板金工場だった。
日本から中古車を仕入れて、マークを外し、自社のブランドを付けて、
色を塗り直して売っていた。
(写真のとおり、その事業は今でも継続していそうだ。)
そこへ、ミャンマー政府からの政策で、
自国ブランドの自動車を作る会社を5社、政府が選んだ中にこの会社が入った。
現在は、年間6,000台の生産能力がある、と仰っている。
ほとんどの部品は中国から調達しているが,エンジンは日本製だそうだ。
3年以内に35%の部品をミャンマー国内で調達するように政府から言われている。
(しかし、実際に作るのは無理だろうなぁ。)
中国人が日本企業で盗んだコピー図面を使って、似たような車にはなっているが、
乗っているうちにすぐ壊れるだろうな~。
というのが正直なところだ。
何度も言うが、
本人たちはコピーを作っている感覚は全く感じていないようだ。、
もう1社。
これも昭和20年代の”The町工場”のプラスチック工場を見た。
こちらも中国製品、日本製品を見事にコピーし、
ビルマではシェアの75%を握っている雑貨プラスチック工場だ。
これは街中にある販売店。
ドンキホーテも真っ青の店内。
さらに工場の中も大変な状況だ。
どこに何の金型があって、どこにどの製品が置いたのか、
すぐにわからなくなるだろうなぁ?
さて、ミャンマーであるが、軍事政権で怖いイメージの国だが、
ビルマというと伝統があり、
なんか良い感じのイメージがあるのは僕だけだろうか?
今回の視察は、昨年10月以降、スーチー女史が民衆の支持を受け、
外交政策を積極的に受け入れる民主化を開始したことから、
東南アジア最後の投資対象国となる、ということで訪問してきた。
・製造工場3社。
・工場団地
・市内の賃貸オフィス
などを見て廻った。
ベトナムの10年前、中国の20年前のイメージである。
土地、建物はまだ、外国人は購入することが出来ない。
しかし、もうすぐで購入出来るようになるだろう。
そうなったら一気に投資が始まる。
この光景は上海の浦東のようになるのだろうなぁ???
下記は、ミャンマーと他国の比較表だ。
○△はあくまでも僕の個人的な見解なので、参考までに・・・
【インフラ:道路:電力】 【賃金】 【人口】【日本からの距離=飛行時間】
ミャンマー | △ | △ | 5,000円 | 6,000万 | 10時間 | (ヤンゴン) |
※直行便はまだないので、現在は乗り換えを含めて10時間位 | ||||||
インドネシア | △ | △ | 5,000円 | 24,000万 | 8時間 | (ジャカルタ) |
タイ | ○ | ○ | 20,000円 | 6,000万 | 6時間 | (バンコク) |
ベトナム | △ | △ | 10,000円 | 8,000万 | 5時間 | (ハノイ) |
マレーシア | ○ | ○ | 20,000円 | 2,500万 | 7時間 | (クアラルンプール) |
上記を見てわかると思うが、今のところ賃金が安く、面積も大きく、
人口が多いのがインドネシア、それを次いでいるのがミャンマーである。
マレーシアの賃金は意外だが、実際はインド人、インドネシア人、イスラム系
(イラン、アフガン)などからワーカーを受け入れて、
最低賃金を低くしているのが現状である。
確かに東南アジア最後の投資国としてふさわしいだけの人口、面積がある。
個人的な感想ではあるが、ベトナムや、タイ同様に親日でなおかつ、
人は良さそうである。
また、大学は英語授業が基本だそうで、英語の理解率が高いのも特徴だ。
あとは、政府の政策次第で、発展もすると思う。
2012年05月22日 18:54
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