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2020年11月05日

上野歩著 「鋳物屋なんでもつくれます」 発刊

「鋳物屋なんでもつくれます」上野歩著。小学館文庫。720円が刊行された。

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上野歩 著作による下町ものづくりシリーズ、第5弾である。
「切削屋」=削り屋
「型屋」=わたし型屋の社長になります
「ねじ屋」=就職先はねじ屋です
「絞り屋」=墨田区吾妻町発ブラックホール行き

そして、本作「鋳物屋」の登場である。

ストーリーは、小さいころから鋳物に憧れていた主人公が、鋳物屋を継ぐ話だ。
(株)木村鋳造所さん、(株)キャステムさん、友鉄工業(株)さんなどのエミダスマガジンへの取材から本作は生まれた。
中身は、ぜひ、読んでいただきたい。

本シリーズは、一応、「お仕事小説」というジャンルに属する。
池井戸純先生が、下町ロケット、半沢直樹で大ヒットを飛ばしてから、出来た小説ジャンルである。

池井戸先生と違い、上野歩先生は、まだまだ、売れっ子ではないので、
主人公が女性の方が、小説の女性読者に読まれるのではないか?ということで、女性が主人公が多い。
上野君と僕は、専修大学の同期だが、本作も製造業界にとって、大変、大きな意義のある作品となった。
ものづくりの素晴らしさや、歴史が、わかりやすく丁寧に書かれている。
鋳造シーンの描写などは、知らない人が読んでも、わかりやすい。

ぜひとも愛読いただければ・・・

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