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2013年07月23日

~怒涛の1週間~

先週は、怒涛の一週間であった。

長野県、白馬村で、社員旅行&BBQ、LIVE大会。
そして、ベトナムに行き、
帰ってきてすぐに、ものづくり日本大賞の審査委員会出席。
さらに、京セラ(株)稲盛和夫さんの「盛和塾」世界大会出席。
土日は、長谷川首相補佐官と福島でアルファ電子(株)様工場見学会&勉強会。

いやぁ、感動し、勉強し、なんか、夢を見ているような状態であった。

BBQ&LIVEは、野外ライブだったが、生憎の雨。
仕方なく、10t車を呼んで、そこにステージを建てての開催だった。

ベトナムには2泊3日で戻ってきて、ものづくり日本大賞の審査。

日本のものづくりの凄さをあらためて知った。
ベトナムから夜便の帰りで、1~2時間しか寝ていなかったが、
面白くて、面白くて、寝る暇がなかった。

翌日は、盛和塾世界大会

感動しました。
稲盛さんの言葉、ひとつひとつに感動し、発表者の努力に感動し、
本当に身体と心が溶ける一日でした。

そして、土日は長谷川補佐官と福島で勉強会。

少し、安倍政権のことを・・・

安倍首相が圧勝したことで、長谷川さんは、広報官、補佐官兼任になった。
(給料は2倍になったのかなぁ?)

安倍首相が圧勝したことでこの国は前に進む土壌が出来た。
国民の義務は、次の三つである。
・義務教育
・勤労
・納税
すなわち、勉強して、働き、納税しなさいということだ。
長谷川さん曰く「働かざるもの食うべからず」

そんなことで、これから、財政問題、社会補償問題、中国・韓国・ロシア領土問題、
エネルギー、少子高齢化、移民、等様々な問題を解決していく。

安倍さんが主張している第3の矢だが、結論からいうとこれを作るのは国民だ。
もちろん安倍さんもここは努力していただけるとの話である。

我々国民がやらねばならんのは、金融政策を以って、多少緩和した経済情勢と
円安の中で、いかに次に売るべき製品をつくっていくかである。

一社、一社が自分の会社の経営を大切にし、社員を守り、
世界に売っていくことが重要だ。

もちろん日本国内だけで経営する会社もある。
しかし、製造業においては、1億対70億の市場である。
70億の市場に出ずして、何がものづくりか?

ものづくりで世界一というのであれば、世界市場で通用しなければならん。

あらためて、そう感じた。

まとまらんBLOGだが、ごめん。

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2013年07月13日

ものづくりなでしこJAPAN

「ものづくりなでしこJAPAN」パネルディスカッションin Thermo Tech
ものづくりなでしこJAPANは、経済産業省の伊奈友子さんが、
製造業の女性経営者の横のネットワークを繋ごうと発足した会である。

<メンバー(50音順)>
海内 美和 様   海内工業株式会社 【精密板金】
伊藤 麻美 様   日本電鍍工業株式会社  代表取締役【メッキ】
大田 久美子 様  株式会社大田鋳造所 【鋳造】
小松 万希子 様  小松ばね工業株式会社  取締役社長【ばね】
島田 佐代 様   株式会社トミナガ 【鋳造】
高橋 正実 様   マサミデザイン 【デザイナー】
辰巳 施智子 様  辰巳工業株式会社  代表取締役【鋳造】
松浦 幸枝 様   株式会社エノモト 【鋳造】
手塚 加津子 様  昭和電気鋳鋼株式会社  代表取締役社長【鋳造】
檜垣 昌子 様   山陽プレス工業株式会社  代表取締役社長【金属プレス】
渡邊 弘子 様   富士電子工業株式会社  代表取締役社長【熱処理】
吉澤 和江 様   株式会社太陽堂封筒  代表取締役社長【印刷】

 
伊奈さんは、経済産業省の中で製造業界との関わりが深い方だ。
行政の中でものづくりの業界にずっと携わってきた。
業界団体(鍛造、鋳造、プレス、熱処理、金型等)からの信頼はものすごく厚い。
伊奈さんが中心となり、日本製造業再興戦略について、
女性社長によるパネルディスカッションが行われた。
アベノミクスでは、第3の成長戦略の中で日本人全員参加による
総力戦を唱えられてる。
女性、子供も含めて、日本人が未来を作っていくという考え方だ。
特に「女性が世界で活躍できる場をつくる」ということが
アベノミクスの戦略の中にある。
日本は技術力で世界一にならなければいかん。
2位ではダメだ。
それを作っていくのは、民間の仕事である。

小松ばね工業(株)の小松万希子社長がトップバッターである。
小松ばね工業は、創業62年の企業だ。
東京都大田区、宮城県、秋田県、インドネシアにそれぞれ工場がある。
精密バネに特化し、試作一個~量産までを製作する。
バネに花を添えて説明する。女性ならではの視点だ~、素晴らしい。

 
2番手は、日本電鍍工業(株)の伊藤麻美社長。
伊藤社長は、元DJである。
10億の借金を引き継ぎ、一業界(時計)依存体質からの脱出を図り、
現在では、時計業界のシェアは2割まで引き下げた。
女性ならではの優しさが、社員を変え、自ら現場に入って会社を変革させてきた。
他社では出来ない鍍金、厚付け鍍金が得意である。
3番手は、辰巳工業(株)の辰巳施智子社長。
短納期、高品質を売りとする鋳造メーカーだ。
特にステンレス鋳工が中心だが、特殊材もハステロイ、チタン、100鋼種以上の
材質を受注している。
炉の鋼種をHPで公表し、お客様のニーズに応えている。
現場の仕事を覚えるために現場で注炉作業も含めて経験した。
最後は、富士電子工業株式会社、渡邊弘子社長だ。
高周波焼入装置メーカーであり、部品の受注も行っている。
特許 98件、意匠登録 51件。
誘導加熱 Induction Heating に関してのプロフェッショナルであり、
小さいが世界NO.1の会社を目指している。

そして、パネルディスカッションが始まった。
今回、登壇した社長は全員文系である。
最初の問いは、女性経営者として技術をどう学んできたか?という話だ。
伊藤社長「現場に入って、酸とアルカリを間違えて現場立入禁止なった(笑)」
小松社長「社員のモチベーションをあげるために、
     社員にあえて難しい仕事をお願いする。
     最初は、社員が『出来ない』と言ってくる。
     しかし、しつこく、繰り返し、職人さんにお願いすると最後は、
     出来ないと言っていた製品が出来上がる。
     結果的に社員の成長に繋がる。しつこさが大事である。」
辰巳社長「鋳造というジャンルは、社員が一帯になる必要がある。
     夫に騙されて(笑)この業界に入ったが、
     社員のみんなが一生懸命、仕事に取り組んでいるのが印象的で
     業界に入って本当によかったと思っている。
     金属学を学んだが、社員と一緒に汗をかく必要を感じて、現場にはいった。
     型バラシの作業は一番大変だったが、
     ゴルフの練習と思い、辛い作業に耐えた。
     乾燥作業、型込め作業、一通り現場を経験させて頂いた。」
渡邊社長「通信教育で熱処理の基礎は学んだ。
     営業が得意だし、好きなので、仕事はお客様から学んだ。」

次に、出産・育児期の女性など、
多様な働き方のために何か必要か?という問いかけだった。
全員一致で、「3年の育休は不必要だ」という話になった。
それよりも10時出社、4時退社などを認めたり、
緊急時の退社(子供が熱を出したり、怪我をしたりした時)を許す社風が必要である。
さらに教育手当、ボランティア手当などを認めるようなことが必要だ、と
女性ならではの意見が輩出した。
辰巳社長は長所経営。みんなが長所を認め合って生きていく経営をしている。

最後に日本が勝ち残っていくためには?
小松社長「海外に売って出て行くこと。挑戦し続けるしかない。」
辰巳社長「日本品質をさらに高めていく。」
伊藤社長「若手社員に経営者マインドを育てている。
     組織として強い会社をつくることが重要だ。」
渡邊社長「日本は技術が高い。世界に売って出ればチャンスはいくらでもある。
     また、女性にチャンスを与えて欲しい。
     女性はすぐに泣いたりするが、翌日にはケロッと忘れている。
     泣くからと言って差別せず、どんどん女性にチャンスを与えるべきである。」


 
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書き足りないくらい、たくさんの話を頂いた。
これからの日本製造業でも、女性経営者が多く、
輩出していくのではないか、ということを実感した。
女性経営者のみなさん、たくさんのことを教えて頂き、
ありがとうございました。

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2013年07月02日

怒涛のヨーロッパツアーin AirSHOW ~2~


パリに行ってきた。
旭金属工業 、山中社長が毎年、エアショーに出展しているので
「ぜひ連れて行ってくれ~」とお願いして行くことになった。

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<愛宕精工 山本社長とフランスワイン>

今回はツアーではなく、ただ、エアショーを見にいった。
同行者は、愛宕精工の山本社長1人だったので、
どこへ行くのも二人でずっと一緒の旅となった。

さて、エアショーだが、
出展社数600社、展示会客数355,000人の大展示会である。

日本勢は、三菱重工、IHI、島津製作所etc・・・etc
弊社のお客様では、旭金属工業様、菊地歯車 様、由紀精密 様などが出展していた。
新潟県、JETROもブースを構えていて、日本勢も30社弱の出展である。

航空機産業は、周知のとおり、2010年~2020年に掛けて、
倍の生産量になるといわれている。
東南アジアを初めとして、インド、ブラジル、中国、東南アジアの経済圏が
発展すればするほど、交通網としての航空機産業は重要になる。

これまで日本は、ボーイング社の下請け仕事を中心に
三菱重工、IHI、島津製作所を初めとして、航空機部品を提供していた。
ボーイングの部品の6割が日本製と言われている。
さらに三菱重工が中距離小型機の国産機MRJを既に生産を開始し、
受注もしているわけだ。
山中社長は「航空機産業は、市場40兆のちっぽけな業界なんですわ」
と京都弁で仰ったが、市場40兆はでかいと、僕は思った。

エアショーは、ご覧のとおりである。
でかい飛行機から、小さい軍用機、兵器も多く展示され、
軍人らしき人もたくさん闊歩している。

さて、感想である。

航空機産業はともかくでかいのだ。
投資額もでかい。
使う工作機械もでかい。
飛行機もでかい。
いつも僕が携わっている、旋盤とか、フライスとか、マシニングとか、プレスとか、
そういったビジネスが、なんか小さく感じてしまう気がした。

僕が生きている世界は、そういう世界なので仕方ないが、
世の中、マシニングセンターを100台単位で使ってやるビジネスがあるんだなぁ、
ということを感じた。
山中社長曰く「一台、二台の機械じゃ、あかん、10台、20台単位、一台2億や」
そんな世界があるんだよなぁ。

製造業、奥は深い。
 
 
 
 
 
<エアショーの写真>

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