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2013年07月13日

ものづくりなでしこJAPAN 製造業

「ものづくりなでしこJAPAN」パネルディスカッションin Thermo Tech
ものづくりなでしこJAPANは、経済産業省の伊奈友子さんが、
製造業の女性経営者の横のネットワークを繋ごうと発足した会である。

<メンバー(50音順)>
海内 美和 様   海内工業株式会社 【精密板金】
伊藤 麻美 様   日本電鍍工業株式会社  代表取締役【メッキ】
大田 久美子 様  株式会社大田鋳造所 【鋳造】
小松 万希子 様  小松ばね工業株式会社  取締役社長【ばね】
島田 佐代 様   株式会社トミナガ 【鋳造】
高橋 正実 様   マサミデザイン 【デザイナー】
辰巳 施智子 様  辰巳工業株式会社  代表取締役【鋳造】
松浦 幸枝 様   株式会社エノモト 【鋳造】
手塚 加津子 様  昭和電気鋳鋼株式会社  代表取締役社長【鋳造】
檜垣 昌子 様   山陽プレス工業株式会社  代表取締役社長【金属プレス】
渡邊 弘子 様   富士電子工業株式会社  代表取締役社長【熱処理】
吉澤 和江 様   株式会社太陽堂封筒  代表取締役社長【印刷】

 
伊奈さんは、経済産業省の中で製造業界との関わりが深い方だ。
行政の中でものづくりの業界にずっと携わってきた。
業界団体(鍛造、鋳造、プレス、熱処理、金型等)からの信頼はものすごく厚い。
伊奈さんが中心となり、日本製造業再興戦略について、
女性社長によるパネルディスカッションが行われた。
アベノミクスでは、第3の成長戦略の中で日本人全員参加による
総力戦を唱えられてる。
女性、子供も含めて、日本人が未来を作っていくという考え方だ。
特に「女性が世界で活躍できる場をつくる」ということが
アベノミクスの戦略の中にある。
日本は技術力で世界一にならなければいかん。
2位ではダメだ。
それを作っていくのは、民間の仕事である。

小松ばね工業(株)の小松万希子社長がトップバッターである。
小松ばね工業は、創業62年の企業だ。
東京都大田区、宮城県、秋田県、インドネシアにそれぞれ工場がある。
精密バネに特化し、試作一個~量産までを製作する。
バネに花を添えて説明する。女性ならではの視点だ~、素晴らしい。

 
2番手は、日本電鍍工業(株)の伊藤麻美社長。
伊藤社長は、元DJである。
10億の借金を引き継ぎ、一業界(時計)依存体質からの脱出を図り、
現在では、時計業界のシェアは2割まで引き下げた。
女性ならではの優しさが、社員を変え、自ら現場に入って会社を変革させてきた。
他社では出来ない鍍金、厚付け鍍金が得意である。
3番手は、辰巳工業(株)の辰巳施智子社長。
短納期、高品質を売りとする鋳造メーカーだ。
特にステンレス鋳工が中心だが、特殊材もハステロイ、チタン、100鋼種以上の
材質を受注している。
炉の鋼種をHPで公表し、お客様のニーズに応えている。
現場の仕事を覚えるために現場で注炉作業も含めて経験した。
最後は、富士電子工業株式会社、渡邊弘子社長だ。
高周波焼入装置メーカーであり、部品の受注も行っている。
特許 98件、意匠登録 51件。
誘導加熱 Induction Heating に関してのプロフェッショナルであり、
小さいが世界NO.1の会社を目指している。

そして、パネルディスカッションが始まった。
今回、登壇した社長は全員文系である。
最初の問いは、女性経営者として技術をどう学んできたか?という話だ。
伊藤社長「現場に入って、酸とアルカリを間違えて現場立入禁止なった(笑)」
小松社長「社員のモチベーションをあげるために、
     社員にあえて難しい仕事をお願いする。
     最初は、社員が『出来ない』と言ってくる。
     しかし、しつこく、繰り返し、職人さんにお願いすると最後は、
     出来ないと言っていた製品が出来上がる。
     結果的に社員の成長に繋がる。しつこさが大事である。」
辰巳社長「鋳造というジャンルは、社員が一帯になる必要がある。
     夫に騙されて(笑)この業界に入ったが、
     社員のみんなが一生懸命、仕事に取り組んでいるのが印象的で
     業界に入って本当によかったと思っている。
     金属学を学んだが、社員と一緒に汗をかく必要を感じて、現場にはいった。
     型バラシの作業は一番大変だったが、
     ゴルフの練習と思い、辛い作業に耐えた。
     乾燥作業、型込め作業、一通り現場を経験させて頂いた。」
渡邊社長「通信教育で熱処理の基礎は学んだ。
     営業が得意だし、好きなので、仕事はお客様から学んだ。」

次に、出産・育児期の女性など、
多様な働き方のために何か必要か?という問いかけだった。
全員一致で、「3年の育休は不必要だ」という話になった。
それよりも10時出社、4時退社などを認めたり、
緊急時の退社(子供が熱を出したり、怪我をしたりした時)を許す社風が必要である。
さらに教育手当、ボランティア手当などを認めるようなことが必要だ、と
女性ならではの意見が輩出した。
辰巳社長は長所経営。みんなが長所を認め合って生きていく経営をしている。

最後に日本が勝ち残っていくためには?
小松社長「海外に売って出て行くこと。挑戦し続けるしかない。」
辰巳社長「日本品質をさらに高めていく。」
伊藤社長「若手社員に経営者マインドを育てている。
     組織として強い会社をつくることが重要だ。」
渡邊社長「日本は技術が高い。世界に売って出ればチャンスはいくらでもある。
     また、女性にチャンスを与えて欲しい。
     女性はすぐに泣いたりするが、翌日にはケロッと忘れている。
     泣くからと言って差別せず、どんどん女性にチャンスを与えるべきである。」


 
3.jpg

 
書き足りないくらい、たくさんの話を頂いた。
これからの日本製造業でも、女性経営者が多く、
輩出していくのではないか、ということを実感した。
女性経営者のみなさん、たくさんのことを教えて頂き、
ありがとうございました。

2013年07月13日 13:21

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