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2012年06月19日

『ベトナムの新幹線はできるか?』 海外視察・展示会~東南アジア

成田を夜7時に出て、ホーチミン空港に深夜12時に着いた。
日本時間で午前2時である。

さて、タクシーを捜さねば・・・・うーん、いない。
白タクが声を掛けてくる。

「安いよ、安いよ、タクシー、安いよ」
「How much?」

地図でホテルを示しながら聞く。
「60万ドン」
「Too Expensive! More Cheap!」

NCベトナムの大塚社長から、ホテルまではだいたい15万ドンあれば、
と聞いていた。
他のタクシーに乗ろうかなぁ、と思ったが、他には見当たらない。
今日は飛行機が遅れて、待ちのタクシーが少ないのだ。

「Ok Ok 20ダラーズ($)」
運転手がドルで提案してきた。

(1600円か、まぁ、いいか。待つのもなんだし・・・)
そう、思って、タクシーに乗ってしまった。
うーぅ、ちょっと待てよ、20ドルということは、80万ドン
うわー、そうとうボラレた~。
こいつ、一般的なベトナム人の3日分の給与を30分で稼ぎやがったな~。
そう思ったときには、タクシーに乗っていた。

まぁ、いいか、僕は仏の心を持っている。


その後、今度はNCベトナムの大塚社長とホーチミンの郊外の避暑地で
セオム(バイクタクシー)に乗った。

海辺で相当気持ちよかった。
しかし、降車後に、不愉快な事件が起きる。

「60万ドン」 シクロの運転手が、平然と手を出してくる。
「No No Expensive!too Expensive!」

セオムの運転手も引かない。
殴り合いの喧嘩でもしそうな、勢いである。

僕と大塚社長で、相当、激しく、抗議したが、諦める気配がない。
我々は知り合いのベトナム人を呼ぶので待ってくれ、ということにした。

ようやく、セオムの運転手は諦めて、
大塚社長が提示した6万ドンを持って帰って行った。


今回、ベトナムに来たのは、弊社のベトナムでのパートナー企業である、
「ITM」と「NCNベトナム」の社員旅行である。

ベトナムには、もう10回以上、来ているが、リゾートに遊びに来たのは、
世界遺産のハロン湾以来だ。


世界中、どこに出てもそうだが、日本のような社会はない。
世界の非常識=日本である。

今回は、ベトナムの交通事情を話す。


上記を読んでいただいてわかるとおり、
ベトナムで移動をしようと思った時、まず日本人は舐められている。

それはそうとして、主要交通機関は、バス、タクシーなどだ。
日本と大きく違うのは電車がない。


ホーチミン(人口700万)、ハノイ(人口600万)
いずれも超大都市にも関わらず、地下鉄、市電、モノレールなどのような
鉄道による交通機関がまったくないのだ。

東南アジアの大都市で、鉄道による公共交通機関がないのは
ベトナムだけではないか?
しかも、ハノイもホーチミンも人口を見ると、ものすごい大都市だ。

そこで、交通網は道路だけになる訳だが、昼夜を問わず、ひどい大渋滞である。
車とバイクが入り乱れて、バスは暴走し、いつ、人を跳ねるかわからない。

ベトナムという国は経済の発展が著しいように言われているが、
実態は、埼玉県である。
埼玉県のGDPとベトナムのGDPが一緒なのだ。

埼玉県といえば、人口200万人の県だ。
さいたま市(人口120万人)が県庁所在地。

この県とベトナム(人口8、400万人)の経済力が一緒だということである。
埼玉県民は、ベトナムの40倍の生産性を生み出している。
これは凄いことだ。

物価が違う、と反論されるかもしらんが、冷蔵庫を買うのも鉄道を引くのも、
そう値段は変わらない。

変わるのは、食料、床屋、マッサージなど人件費が中心の商材だ。
しかし、工業生産が絡むものは、自動車、バイク、TV、携帯、冷蔵庫、
トイレ、電力インフラなどは日本と対して変わらない。


さて、交通インフラの話に戻る。

これだけの人口を抱える国であるから、
鉄道による交通網がそろそろ出来ていいはずである。

しかし、鉄道を引いて運行していくにはそれなりの維持費が掛かる。

果たして、埼玉県のGDPで、ハノイ、ホーチミンの鉄道網を維持するだけの
経済が出来るだろうか?

答えは、NOだ。

残念ながら新幹線など、夢、また、さらに、その夢の夢だ。
ベトナムはどうも、日本のODAで新幹線を引いて欲しいようだが、
引いても維持が出来ないのがわかると思う。

まずは、今のうちに、ホーチミン、ハノイ近辺の鉄道網が先であろう。
中国と違って、ベトナムの社会主義は一筋縄にはいかないようであるが・・・

あと、もう一つ、ベトナムに足りないものは勤労意欲ではないだろうか?

国民全体がもっと勤勉に、ちゃんと働く必要があるだろう。
なにせ、何の仕事をしているのか、わからん人が多過ぎ。

さらに僕がいつもボラレるようじゃぁ、ダメだ。
結局、ボラレタことに対する憤慨さ・・・(チュン社長頼むよ~ベトナム改革!)

そうそう、ベトナムのバブルはこの所、崩壊を見せて、昨年から今年にかけて、
倒産件数は過去最大らしい。

東南アジア、一筋縄じゃぁ、いかん、だからこそ、日本でしっかり地盤をつくり、
さらに東南アジア、欧米に目を向ける必要がある。

ポスト中国として経済成長率の高い国ベトナム。

果たして、ベトナムが、韓国、台湾、中国に次いで次の大きな市場になり得るか?
インドネシア、タイ、そして、新たな競合のミャンマー、インド、ブラジル。
それぞれの国にはそれぞれの幸せがあり、経済成長だけではない。
フィリピンは、成長率こそ低いが幸せそうな国民である。

という事で、経済成長率だけでは国民の幸せは計ることは出来んが、
ベトナムが日本にとって最良のパートナーになるには、
もう少し、時間が掛かるだろう。


今週は、機械要素技術展だ。
http://www.mtech-tokyo.jp/ 

東京ビッグサイトの広い会場内で、
 ★機械要素技術展
 ★設計・製造ソリューション展
 ★3D&バーチャル リアリティ展
 ★医療機器 開発・製造展

この4つの展示会が一緒に開催される。
会場案内図はこちらから
http://www.mtech-tokyo.jp/To-Visit/floorplan/


機械要素技術展のエリアに出展する

・キャステムさん:小間番号 48-1
・本間製作所さん:小間番号 40-15
・マルイチマシンさん:小間番号 36-38
・エクストエンジニアさん:小間番号 30-28

(弊社で装飾を担当させていただきました)
みなさん、がんばりましょう!

2012年06月19日 16:48

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