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2014年06月20日

展示会の成果 NCネットワークのイベント, 海外視察・展示会~ハノーバー・メッセ

◎前回までのあらすじ
 第一話:ハノーバーメッセとの出会い
 第二話:ハノーバーに行きたい
 第三話:ハノーバーメッセ出展に向けての準備
 第四話:ハノーバーメッセ本番
 
 
 
maruyamakikai_R.jpg
(デモを行いながら、説明を行う谷口様)
 
 
ハノーバーメッセは私の夢でした。
口惜しさから派生した実現可能な夢でした。
 
私たちにとって海外での商売は夢物語に過ぎず、
現実として口にするには少し高い敷居があるように感じていました。
 
しかし今にして思うと弊社の佐藤社長は、
こういうことを言い出す奴が出てくるのを待っていたのかもしれません。
だからこその即答だったのでしょう。
 
「行ってくれば?」
これほど言い得た回答を私は他に知りません。
 
「よし。行こう! 当社の命運を懸けたプロジェクトにしようじゃないか」
などと肩でも抱かれたら、私はプレッシャーに押し潰されていたかもしれません。
 
「は? おまえアホか?」
とでも言われていたら、その場に穴を掘って冬眠していたことでしょう。
 
あのときの佐藤社長の言葉が「行ってくれば?」だったからこそ、
私は心地よくこの任務を遂行することができたのでしょうし、
実際に行ってみると、このくらいの心意気でちょうどいいプロジェクトだったようにも思います。
 
物事というのは、動き出したら早いものです。
また、本気で取り組めばすべてが協力者になってくれることも体感しました。
それは、社の内外を問いません。
ドイツ仕様に改造してくれた我が技術スタッフ。
増税前でとてつもない受注を抱えながらも
残業休出で展示機を組み上げてくれた製造スタッフ。
準備中に浮かぶ、どんな小さな疑問にも
ひとつひとつ丁寧に答えてくれたNCスタッフのみなさん、
ハノーバーフェアーズ・ジャパンさん。
インボイス作成に助言くださった輸送会社さん、
海外でのアピール方法にアドバイスしてくださった
中小機構さん、JETROさん、日欧産業協力センターさん。
経験者の手にかかれば、すべての難題がサッと解決されていきました。
 
おかげさまで、いまもって複数の海外企業からの問い合わせは継続しており、
メールでやりとりをしています。
 
私は英語を学ぼうと、英会話教室を探すことにしました。
そう、私は英語など解せないまま“やりたい”という意思だけで動き始めたのです。
必要なのはそれだけなのかもしれません。
それさえあればなんでもでき、動いていれば協力者は自然と現れ、
最後にはやり遂げることが出来るのだと、
世の偉人たちのいうことを実体験で学べるよい機会となりました。
また、ハノーバーメッセとは、そういう人種を受け入れてくれる土壌でもありました。
 
 
展示会の成果とはなにか。
 
もちろん“成約”という利益に直結するものがあればそれに越したことはないでしょう。
しかし、それはそうたやすいことではありません。
ましてや“出展即成約”など簡単に実現できることではありません。
 
ただ、“成約以外”に得られるものはたくさんあります。
特にハノーバーメッセという世界最大の祭典への出展は、
きっと知名度に貢献してくれることでしょう。
 
そしてなにより、社員のモチベーションアップにつながりました。
 
「世界の丸山になれるんだよ」
「世界品質をつくるんだよ」
 
と、そんな言葉をかけるたびに、製造者たちは目を輝かせてくれます。
 
 
大阪で入ったスイッチを発端に、下調べをし、
興奮した状態で社長のデスクへ“直訴”しに行ったときの光景は、
いまだ私の脳裏に焼き付いています。
 
各自の仕事に集中する事務員たちの耳だけがこちらに向いているあの光景。
「行ってきたら?」と、さらっと言いきった社長の言葉。
背中に感じた脂汗。
紅潮していく自分の頬。
一歩を踏み出す勇気と快感。
これを体感できるのも「決断・実行・前進」という行動理念を掲げる当社の強み。
やって失敗したならやり直せばいい。
それも一歩前進したこと。
何度も耳にした私の生き字引たる社長の言葉。
 
願わくば来年も参加させていただき、
体調万全で会期をまっとうしたいと思っています。
なぜなら、現地での体調不良が私のハノーバーでの失敗であり、
失敗はやり直せばいいというのが当社の行動理念ですから。
 
 
 
・・・ fin ・・・
 
 
社名:株式会社丸山機械製作所
ご担当者名:第一製造部 部長 谷口 秀和 様
 
  

2014年06月20日 18:03

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