2025年09月18日
ベトナム・ハノイのFBC商談会2025! (NCネットワークのイベント)
ベトナム・ハノイのFBC商談会に参加する。
ベトナムに来ると日本時間 朝 7時(ベトナム時間5時)に起きて、風呂入って、朝食を食べる。
そして朝9時に日本の朝礼に参加 (ベトナム7時)
夜は、ベトナムの会食に合わせるので、夜 21時(ベトナム19時)から会食。
なので、毎日、一日が長い、
ということで、今週、5日間は、なんだか、普段の倍、働いているような錯覚に陥る、
Web時代なので、Webミーティング、電話は、日本から、ベトナムから、どんどん入ってくるし、
宴会終了時間は21時(日本時間23時)
よーし、あと、2日。頑張るべ!
2026ものづくり商談会についてはこちら。
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2025年09月10日
株式会社メトロール 見学会記 (NCネットワークのイベント, 工場見学~関東)
(株)メトロールは、東京都立川にある精密センサーメーカーである。
マシニングセンター、NC旋盤などに利用されるタッチプローブセンサーや、
研削盤の自動化を可能とする空圧式センサーなどの開発を行っている。
売上25億、営業利益2億5千万円
正社員数50名の優良企業である。
また、インターネットを通じて、世界74カ国にセンサーを販売し、売上の6割を海外で稼ぐ。
松橋社長は、当初、会社を継ぐつもりはなく、日清食品に勤めた後、
豆腐製造の企業に招かれた。その後、豆腐の中に異物混入が起きる事故などが発生し、
経営に悩んでいた所、先代から「どうせ悩むなら、自分の会社で悩んだらどうだ?」
と言われて、メトロールに入社した。40歳の時である。
▲松橋社長
インターネットを活用し、世界にセンサーを販売するきっかけとなったのは、
自社で1万円で売っている製品が、中国のWebサイトで、30万円で売られているのを見つけたことに始まる。
1999年新潟で錦鯉を世界中に販売しているECサイトを運営する企業を訪ね、工業の世界では、日本でも数社しかない時代に
ECサイトを構築した。
その後、サイトだけでなく、ドイツ、米国、中国、世界中の展示会にも出展するようになった。
コロナ前には、ドイツ、中国、シンガポール、タイなどに駐在事務所を置いたが、現在は、すべて撤退し、
日本からインターネットを通じての販売のみとなっている。
当初は、開発・設計・組立のみをしていたが、現在は、電子基板、切削なども自社で製造し、生産力を高めている。
生産システムは、会計システムと直結しており、経理部門がなくとも日時決算が行われる仕組みを構築した。
DX化は、相当進んでいる。
松橋社長は「弊社で大切なのは、お客様目線での開発です。創業者なきあと、誰が新製品を作るのか?ということでは、相当、悩んできました」と語る。
何のために自動化を行うのか?という問いに対して、「社員の心に時間と余裕を作るため」と松橋社長
余裕を持った気持ちで仕事をしないと、新製品は生まれない、との持論に達した。
現在は、「共感x対話」によるチームビルディングが、新しい血を生む原点になる!
との結論から、チームビルディングに力を注ぐ。
その成果として、空圧式ギャップセンサを開発した。これは、80歳 24歳、25歳のプロジェクトで、研削盤の自動化を可能にする開発となった。
現在、国内最大の研削盤メーカー岡本工作機械にも採用され、東京都ベンチャー技術大賞、知事功労賞などに輝いた。
大手メーカー出身の技術者を11名採用し、若手メンバーとチームを作り、電子基板の製造ラインや、組立ロボット、自動搬送装置など、自動化システムや、新製品開発を行う。
今後の日本製造業の方向性を示す中堅企業の今後に期待したい。
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2025年08月19日
筒井康隆 新作「敵」 (趣味~小説)
筒井康隆先生の新作、「敵」読了。
筒井康隆、老年期の老年文学の傑作だ。
今年、初めに映画にもなった「敵」は、「敵」というタイトルは小説の中身とは何も関係ない。
主人公は、元フランス演劇・文学の教授で、引退して10年近くの歳月が経っている。
妻も亡くなって久しい。
老人の毎日は、過去の記憶を錯綜することにある。
スーパーに買い物に行き、美味しい食事を作ろうにも、スーパーで売っている食材は、老人の1人分の食材としては、多すぎるので、どうやって小分けしながら、食べていくか?
どんなお酒にこだわり、どんな映画(TVであったり、ビデオであったり)を見ながら、食べるか?
そんな日常を細かく、丁寧に描写する。
思わず、そうだよなぁ、と頷いてしまう。
主人公には、妻の他に、2人ほど、気になっていた女性がいた。
いずれも関係は、出来なかった(教授のプライドの高さが要因か?)が、今となっては常に妄想の対象となる。
毎日の1人暮らしの中で、妄想と、現実を行き来し、お見合いで出会い「愛しているよ」との言葉を、生涯、言うことが出来なかった妻のことを
生涯の伴走者として、愛していることに気付き、妄想を深めていく。
虚無感を以って終わるが、死に向かう、老人は常に孤独と対峙しながら、プライドを維持してい生きていかねばならない。
筒井康隆先生、やはり、天才です。
僕の筒井康隆は、エスパー七瀬シリーズ(「家族八景」「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」が、始まりだ。
「時をかける少女」などのジュブナイル文学も手掛け、「富豪刑事」「パプリカ」のような設定上手な小説群も多い。
ショートショートや、「日本以外全部沈没」などスラプスティックコメディを経て、文学=虚構という図式の中で「虚構船団」「虚ろい人たち」にいったん行きつく。
実験小説として、「残像に口紅を」は秀逸だ。あいうえおかきくけこ・・・の文字がひとつづつ、世界から消えていく、という設定で、最後に残る文字は?
という小説だが、異様に面白い。
僕の中での筒井先生の最高傑作は、「旅のラゴス」だ。
いつの時代か?世界を旅するラゴスの話だ。
筒井先生が追い続けたのは、読者の伴奏から少し外れた意外性だ。
小説・漫画・映画などあらゆるフィクションは、読者(視聴者)の共感が必要となる。
共感は、読者が伴奏して、「そうだ、そのとおりだ、それは悪だ、それは正義だ」と共感を得ることだ。
しかし、共感は、作者が創造したフィクションであり、虚構の世界である。
面白い文学の共通性は、共感を得つつも、読者が、思いもよらなかった世界に連れて行ってくれることである。
そういった意味で、筒井先生は、60年にわたる作家生活の中で、常に意外な現実を僕に提供してくれたスーパークリエイターである。
尊敬。
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2025年08月01日
碌々スマートテクノロジー様見学会 (NCネットワークのイベント, 工場見学~中部・北陸)
碌々スマートテクノロジーさんを訪問した。
今回は、矢野社長から、プレゼンを頂いた。
創業122年、「お客様のお困りごと解決する」を目標に工作機械を作っている。
1903年 創業といえば、ライト兄弟が、飛行機を発明した年だ。
戦中に静岡に移動。現在のメイン工場は、静岡にある。
現在、海外比率 国内2、海外8の割合で、生成AI、データセンター、GPUなどの
案件が次から次への舞い込み、かなり忙しいとのこと。
日本で最初の工作機械メーカーは、池貝。次が新潟鐵工。
碌々さんは、3番目に古い、由緒ある工作機械メーカーだ。
100年以上の歴史の中で、精密加工に特化し始めたのは、2000年代からだ。
鏡面加工で、米国の大手通信企業向けイヤホン金型を削った鏡面加工事例。
ここから、碌々さんの快進撃が始まる。
数社のコンペを勝ち抜き、高精度で、磨きレスの超精密マシニングセンターメーカーとしての知名度があがった。
最近では、狭ピッチ穴明提案が多いそうだ。
CPU導通検査用治具では、穴径0.02mm、20日間かけて30,000穴を明ける治具で、壁厚 5.0μ。
また、レンズに関する需要は、カメラレンズ プラスチックレンズ→スマホ、自動車、医療関係
鏡面加工+高精度穴位置加工なども、引合いが多いという。
超高精度高速微細加工機 Vision
超高精度高速微細加工機 AndroidⅡ
その他、半導体金型、リードフレーム、封止、GPU、燃料電池セパレータ
医療関係では、バイオ研究、DND検査 生薬開発
ブランド品では、高級時計メーカー各社、高級ライターメーカなどにも採用されている。
様々な業界・業種に幅広く高精度マシニングセンターを提供している。
世界のテクノロジーを牽引している碌々スマートテクノロジーの今後に日本のものづくりの底力を見せて頂いた。
本見学会の開催レポートを公開中!
ぜひ、ご覧ください。
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2025年07月04日
壮大な中国 (趣味~鉄道, NC社長・内原康雄)
5年ぶりに中国に行ってきた。
今回は、FNAイベントへの参加が仕事だが、前々から気になっていた三国志の蜀の都「成都」にも行ってきた。
「史記」「三国志」「水滸伝」などで、僕も小説、ゲーム、映画、漫画などで、歴史は漁っているが、史跡を訪ねたのは初めてだ。
劉備・諸葛亮・関羽・張飛などの史跡がある博物館
中国といえば、計画都市であるが、おそらく最大の計画都市は、重慶と思われる。
上海、北京と比べても、圧巻の夜景郡。作られた大都市としては、世界最高峰だ。
曲がった高層ビル
夜景郡
いやはや、なんとすげぇんだ、重慶。
成都の新幹線駅
新幹線駅は、どこに行っても巨大駅。
成都は28番ホームまであった。
途中、西安駅は、30番線以上あった。
ちなみに上海、30番線
成都駅の出発表だが、上海、広州etc、各方面への新幹線が、毎時数十本。
すでに飛行機並みのインフラになってきている。
しかも新幹線よりもだいぶお安い価格設定(赤字も凄いそうですが・・・)
今回の最大のイベントは、なんといっても、成都~上海 12時間 新幹線ツアーである。
成都から西安、鄭州、徐州を通過し、南通から、上海まで 朝7時出発、夜19時着の弾丸特急だ。
その距離は、札幌~福岡を超える距離となる。
いやぁ、見応えがあった。
どこの都市でも開発が進み、ニョキニョキと巨大ビルが建てられている。
いいも悪いもあると思うが、進み方には驚愕である。
日本の北海道新幹線は、2030年開通とされていたが、2038年。
リニアも、2027年開業予定が、2034年と延期。
EVが世界的に、止まり始めているが、中国が、原発を計画通りに作ったら、世界最大の発電国になることも可能かと思った次第である。
交通事情やインフラを考えると中国がいかに凄い技術立国かがわかった、出張でした。
次回、FNAの報告します。
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