EMIDAS Bloggo to NC Network

« 2011年10月 | メイン | 2011年12月 »

2011年11月22日

ソフトバンク優勝!・・・僕が望むプロ野球

 
ソフトバンクが優勝した。
たまたまニュースを見ていた。
しかし、感動はない。
少し共感したといえば、王さんが会長をやっていることくらいか。
僕は昔は猛烈な巨人ファンだった。
10代に、みづほ合成後藤社長や、関西の中田さん、岩本さん、まっちゃんと会っていたら、
絶対に友達にならなかった。
ドラゴンズや、タイガースはただの敵だ~。
勝つのは巨人。
そのくらい、巨人が好きだった。
 
しかし、この20年、僕は野球を見ていない。
野球を見なくなった原因はひとつだけだ。
巨人の野球がつまらなくなったからだ。
たぶん、巨人の野球をつまらなくしたのは今、話題のナベツネさんであろう。
長島さんが引退して、張本さんが入ったあたりはまだよかった。
ジョンソンだかなんだか、よくわからない外人をいれ、
よその球団の4番打者をひっぱって来る。
4番打者と一流ピッチャーを金にモノを言わせ、採用し、それでも勝てない。
打線も面白くない。1番から7番まで4番級の打者が並んで何が面白いのか?

そんなふうに感じ、いつしか、野球は見なくなった。
 
ナベツネさんに提言したい。
「もう一度、野球を面白くしてくれ!」
 
 
そこで提案である。
 
今、世間での話題は、世界だ。
バレー、女子サッカー、水泳、ゴルフ・・・etc
あらゆる競技で求められているのは、世界に通用する日本スポーツだ。
バレーや女子サッカーを見ていると目頭が熱くなる。
石川遼、宮里藍が、若くして強豪の世界プレイヤーと戦うのを観ると応援したくなる。

映画と一緒だ。

弱かったり、立場の不利な人間がのし上がっていくことを世間は求めているのだ。

何度も言うが、ナベツネさん、金や権力で思い通りにする我侭はもうやめて、
本当に野球を面白くすることを考えていくれ~
ナベツネさんの頭には、自分の球団と自分の地位のことしかないのだろうが、
面白い野球をつくるために最後に仕事をしてほしい。
そしたらみんなあなたを認めるし、流石だと思う。
GMと喧嘩したってしゃあないじゃないか?
なんで弱い奴と喧嘩する?
なんで金にモノを言わせて喧嘩する?

そんなことより、野球を面白くしてくれ~

さて、提言だ。
昔から何度も構想はあったと思うが、野球を面白くするにはパシフィックリーグを作るしかないじゃろう!
今、野球は、福岡、広島、神戸、大阪、名古屋、横浜、東京、仙台、札幌と各都市ごとにチームがあり、
地方都市ではそこそこの盛り上がりを見せている。

これが世界に出たらもっともっと面白いはずだ。

台湾、韓国、アメリカ、日本、キューバあたりの上位チームが決戦を行い、毎年、世界一を決める。
リーグ世界一を決める大会と、各国の最強チームが争うオールスターイベントがあってもいい。

打率、本塁打王、打点王なども世界基準で新聞に掲載する。
日本球団中の順位と平行して、世界で今年、何位なのか?
それを毎年やるのだ。
スポーツの世界は公平な世界だ。
その公平な中で数字を競い、トップを決める。

僕らが観たいのは、世界に出て戦う選手なのだ。
世界に出て活躍している選手を応援したいのが、今の世の中のニーズではないか?

ナベツネさん、あんたしか、出来る人はいないよ。
ぜひとも、本当に楽しい野球を復活してほしい。

そしたら僕も昔みたいにスポーツ新聞を買うよ!
そしたら流石、ナベツネさん、と言われるようになるよ。

権力はさらに上(米リーグ)の権力と協調して、次の世界を作り上げることで意味あるものになる。
 
 
なんて思うけど、どうかな?

 
 

17:29 | コメント (0) | トラックバック

2011年11月20日

エヌシーネットワークベトナム大塚 タイ訪問記 2011年11月

NCネットワークベトナム 大塚です。(ハノイ駐在し、早1年が過ぎました)

皆様ご存知の通り、この数年は100年に一度の大不況、
1,000年に一度の大震災と、日本を大きく揺さぶる出来事が立て続けに起きています。
国内の状況もやはり変化し、海外展開のニーズも増えてきているなと思っていた矢先、今度はタイでの大洪水。
11月29日の弊社主催、第12回 エミダスだよ!全員集合!!でもテーマに挙げていますが、
「経営の危機管理」の見直しを真剣に考えておられる経営者の方々も多々いらっしゃることと思います。
「挑戦する製造業のために」をスローガンとしている弊社としても、
いかに皆様のサポートをしていくか、これから真に求められるのだと思います。


さて、タイ。
上記の事に思いを巡らせていた私ですが、タイの洪水被害のニュースを見るものの、
被災された方々に一体どういった取り組みが喜んで頂けるのか、いまいちピンと来ない。
そこで「よし、今のタイを見に行こう」と思い立ち、瞬間、ホーチミン、バンコク周遊出張のため
航空券予約のボタンをクリックしていたのでした。10日(木)の事でした。


【タイ初日。違和感】
ハノイを12日(土)に出発。
ホーチミンを訪れた後、バンコクに着いたのは14日(月)の夜。
空港からホテルへ向かう電車の車窓から見るバンコク市内はまるで東京のよう。
ビル明かり、車、人。普段、ハノイで生活している私からすると目を見張るほどの発展都市。
しかし、電車を降りて少し歩いたところで気づく違和感。
「あれ?今、タイって洪水被害にあっているんだよな?」


バンコク市内は、通常の月曜日の夜。
ところどころ軒先に土嚢を並べた建物を見かけるものの、無被害。
テレビやインターネットの報道を受け少し身構えていましたが、やや大業だったようです。
そんな事を考えつつ、夜遅かった事もありホテルにチェックイン後、就寝。

2011-11-15 08.20.01_R.jpg
写真1. バンコク市内、土嚢を積んだ建物


【タイ2日目。北へ】
13日(火)、午前中に現地駐在の日本人の方とミーティング。
タイの現状、被害の状況などについてご説明頂きました。
思い立ってすぐ来たため下調べも不十分だった私は、
バンコクから見て東南方面は水害が無いということすらその時に知りました(お恥ずかしい限り。)


2011-11-15 08.51.37_R.jpg
写真2. 事務所にかけてあった写真


洪水の様子を見るためには、電車で終点のMo Chit駅まで行けば良いとの事。
地図で見てみると、バンコク市内からもさほど離れていないところ。(5kmほどでしょうか?)
2日前までは、そこまで水が来ていたそう。まずはその駅まで行ってみる事に。

Mo Chit駅に着いてみると、土嚢などは積んであるものの洪水被害の気配は皆無。
北に向かって目を凝らしても、目にするは近代的な高層ビルと綺麗な青い空。
洪水被害。にわかには信じられません。
しばらく眺めていても何も分からないため、タクシーで北を目指す事にしました。

P1110416_R.JPG
写真3. Mo Chit駅からの風景


「北には向かえない。」
止まっていたタクシーは皆、渋ります。
英語がなかなか通じず苦戦する私を見かねたのか、現地の方が声をかけてくれました。
ミスター・アート。タイの報道ディレクターで、洪水の地域まで取材に向かう道中。
「私のお客様にどのようなサービスが提供できるのか、現場を見に来た」と伝えたら
「よっしゃ、ついといで。」と言うが早いか、トラックをヒッチハイク。
私はアートさんの電光石火の早業のおかげで、停車したトラックの荷台に乗ることが出来ました。
トラックの荷台には人が沢山乗っています。今や、これらのトラックが公共交通機関なのでした。

P1110421_R.JPG
写真4. トラックの様子

P1110426_R.JPG
写真5. ミスター・アートとの出会い

P1110431_R.JPG
写真6. トラックをヒッチハイク


【洪水被害】
トラックに乗り込み、走り始めて数百メートルでしょうか、
ものの数分走ったところで、洪水被害のエリアに入りこみました。
高く伸びたビルと都市の象徴、高速道路の高架。
しかしひと度目線を下げると、くるぶしの高さまでの濁水が辺り一面を覆っていました。


P1110437_R.JPG
写真7. 洪水被害のエリアに入る


トラックはさらに走り続けます。
道中、即席のバス停ならぬ、トラック停に出くわします。
背の高いトラックの荷台から乗り降りするため助け合う人々。
その顔には笑みをたたえていました。微笑みの国の鱗片です。

P1110453_R.JPG
写真8. 停留所の様子(バス停ならぬトラック停)


5kmも走ったでしょうか。
いつしか、先ほどまではくるぶしの高さであった水深が腰の高さにまで及んでいました。
ここで、アートさん。
「もうすぐジャンクションに着く。そこだったら容易に引き返す事が出来るよ。どうする?」
逆説的に、この先の状況の厳しさを伝えてくれました。
私は装備も不十分であり、これ以上行くと周りの方に迷惑をかけるであろうと考え、引き返す事にしました。
アートさんはゴムのスーツを身に付け、防水対策万全なのです。
周りの人々も皆、少なくとも長靴を履いていました。


P1110484_R.JPG
写真9. 洪水の街の様子。あちこちにあるセブンイレブン

P1110500_R.JPG
写真10. 洪水の街の様子。ボートに乗っている

P1110442_R.JPG
写真11. ミスター・アートの装備


【帰路】
停留所に降り立ち、帰りのトラックを待ちます。
その間、今回の体験について思いを巡らせていました。
災害の渦中にある人々がたくましい。笑みを絶やさず、助け合いを忘れない。
ある停留所では、コメディアンと思しき2人組が、マイクを片手に人々を笑わせていました。
また、膝まで水に浸った状態でそれでも食料品を販売する屋台のおばちゃんもいました。
自分は腰まで水に入りながらも人で満員のボートを押すおじさんも見かけました。


都市が浸水している。その光景は忘れられません。
しかし、前向きな優しさと希望を強く感じました。
事実、私を世話してくれたアートさんも、自宅が床上浸水の被害にあった一人です。
「行けばなんとかなるか」と甘い考えで現場に立った自分に恥じ入るばかりでした。


大きな懸念も感じました。
バンコクからほんの数キロの地点でさえ腰までの浸水です。
さらに北上した工業団地の状況はいくばくか。
行き交うトラックにはちらほら、日本の企業の作業服を着た日本人の顔も見えました。
この方々はどのような思いでさらに北へ向かうのか。
路面の水をどのような気持ちで睨むのか。


トラックが、駅のそばの停留所につきました。
人々が続々と荷台から吐き出されます。
お祖父さんがはしごをゆっくりと降りてきます。若者がそれを手助けしています。
眺めながら、自分は現場に立てたのか?それを考えていました。
そして、現場には立てなかった、そんな思いが強く残りました。
ならば伝えることだと、この文章を書いています。

2011-11-15 17.10.07.JPG
写真12. 帰りにのせていただいたトラック


私たちエヌシーネットワークは「挑戦する製造業のために」をスローガンにしています。
私は、一人、トラックの荷台に乗り作業着をたなびかせていた人物の姿を、
挑戦する製造業の象徴として胸に刻みました。


私はタイで大きな経験をさせてもらいました。
今度は私たちがタイに何か提供しよう。
ハノイまでの帰路、そのような事を考えていました。

14:44 | コメント (0) | トラックバック

2011年11月08日

企業におけるブランディングとは?

11月から「エミダスブランディングセミナー」~営業力強化のために~を開始した。
ブランディングなどとかっちょいい言葉を使っているが、僕がやりたいのは、
「俺はなに屋だ」ということをハッキリしてくれ、ということだ。

田中製作所
田中鉄工
田中精工
田中技研
田中精密
田中工業
・・・・・・etc

日本の製造業の会社の名前はなんと単純な名前が多いことか?
一族がつくったことはわかるが、アイデンティティの欠片もない。

ブランディングとは、すなわち、自分が何を売りたいのかハッキリすることだ。

ホンダ Power of Dream
日立 Inspires Next

大企業のブランディングを見てみるといずれの会社も夢を訴えるブランディング
が多い。

ブランドというと「グッチ」「エルメス」「フェラーリ」などの高級ブランドを
思いつくが、
「早い、安い、美味い」の吉野家、100円マックのマクドナルド、100円ショップ
のダイソーは、
低価格でのブランドを確立しているといえるだろう。

すなわち、会社がなんのために存在しているのかを価値を考えることがブラン
ディングといえる。

中小企業の場合を考えてみよう。
中小企業の場合、たまたま下請け家業から開始して、メーカーないしは、元請の
企業からの
要求に応えるために開始した会社が多いのが事実だろう。
また、食べていくために始めた、という会社も多いのではないだろうか?

しかし、従業員が10人を超え、取引先も増えてきたら、会社として何を生業とし
て食べていくのかを
キッチリ決める必要がある。

それがブランディングの原点だ。

多くの企業では社長が発信しているメッセージがブランディングとなる。

「うちは納期が早い」
「うちは品質レベルが高い」
「うちは大量につくるので価格が安い」
「うちは小回りが利く」
etc

いろいろな形でお客様に対して役に立っていることがあるはずだ。

それをブランド化すると企業の役割が明確になる。

製造業の場合、そこに一ひねり。
「短納期精密部品のxxx製作所」
「超精密部品のxxxx工業」
まぁ、考えると難しいことではあるが、上記のようなブランディングが必要だ。

エヌシーネットワークではみなさんに考えて頂くためのブランディングセミナー
を開催しているのでよろしくお願いします。

17:18 | コメント (0) | トラックバック

2011年11月01日

黒澤明「七人の侍」

一昨日、久しぶりに「七人の侍」を見た。
 
seven samurais.jpg
 
いやぁ、なんとも。言葉がでんほど、感動する。
ということで、今日は「映画」をテーマで行ってみようかなぁ。

世界の映画史の中でに燦然と輝く名作。
これを見ずして映画ファンは語れない。

これを見ずしては日本人の恥である。

海外の映画人は、この作品をどれだけ愛しているか?
S.スピルバーグ、J.ルーカス、F.コッポラが自らを黒澤の弟子だと称するほど、
黒澤映画が世界に与えた影響は大きい。
その中で「七人の侍」はダントツに面白い作品だ。

ストーリーは、単純明快。

悪辣非道な野武士に、農民が侍7人を雇って決起する話だ。
最初、20分、イントロ部分はこれでもか、というほど農民のどうしようもない
暗さを描く。
そこから、武士を雇い始めるきっかけになるボス侍、志村喬が、赤子を助ける
ために坊主に変身し、東野英二(水戸黄門)演ずる盗人に切り込むシーン。
ここから映画は面白くなってくる。
ここでのスローモーション・ショットは、この後の映画業界に大きな影響を与える
ことになるシーンの一つである。

東野英二が握り飯を持って、バタっと倒れるシーンは素晴らしい迫力である。
黒澤風と呼ぶべき、風も効果的だ。
また、ワイプと呼ばれる画面の切り替えも黒澤が始めた手法の一つだ。
これはJ.ルーカスが「スターウォーズ」で多用している。

島田 勘兵衛を演じる志村喬が、農民のために決起することで話が前に進み始め、
志村喬と何度も戦場を共にしている「古女房」こと七郎次、加東大介
宮本武蔵を髣髴させる侍、宮口精二
雰囲気を明るくする侍、千秋実
修行中の若侍、木村功
農民出身の菊千代、三船敏郎
など、個性が光る侍、7人が集まることになる。
そして、農民を鍛え、農村を城下とし、野武士との戦闘が始まる。

ストーリ-テリングは、比類なき面白さだ。
細かい設定もひとつひとつ細かく作られている。
また、米作で季節を追ってお米を作っていく工程も魅力的に描かれている。
日本人の農耕民族としての一面と武士社会が崩壊した時代の武士の生き様etc
この時代の設定がわかりやすく丁寧に話が進められる。

七人の侍の素晴らしさは、ショットのひとつひとつが印象的なことだ。
10台以上のカメラを使い、的確に役者の演技を捉えていく。
俯瞰(遠距離から撮る手法)での絵心も素晴らしい。
野武士40人が馬で丘から降りてくるシーンは「スターウォーズ・エピソード1」が
攻めてくるシーンにパクられている。

「七人の侍」を支えているもう一つの魅力は音楽だ。
早坂文雄がつくる七人の侍のテーマ音楽は、場面場面によって情景を奏でる。
農民のテーマ、侍のテーマ、菊千代のテーマなどの音楽が場面ごとに様々な
アレンジで聞かせてくれる。
昭和30年代の映画音楽は、最高に充実していた。

白黒映画といえども馬鹿に出来ない。
見始めたら、最後まで目が離せない。
そんな映画が「七人の侍」だ。
ぜひ、ご覧あれ!

15:31 | コメント (0) | トラックバック