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2014年11月11日
80歳経営者の変わらぬ探究心① (NC社長・内原康雄)
岡野工業の岡野さんとお会いした。
≪岡野さんと岡野工業の前で≫
昔、講演で聴講させて以来であるが、変わらぬ下町「べらんめい口調」である。
現在、81歳である。
「これはよう、自動車の直流タービンに使われるんだよ、すげえぇ革命的な製品だ。
ここの製造部長はよう、いいやつだ。図面の書き方もよくわかってるし、いい、いい」
「こいつは、XXX自動車に頼まれて、ヒートシンク代わりに作ってんだ。
今まではよう、こんなふうにやってたが、プレス化するとここが問題なんだ」
「化粧品関係は、俺を育ててくれた業界だが、これから容器が変わるんだよ、
今、創ってるのは・・・」
「あそこのメーカーはダメだ。何も考えねぇで自分のことしか見てねぇ。
だから俺は相談に乗らないんだよ」etc.
超絶下町口調で切符の良い滑舌だ。
岡野さんは、まさにプレス屋の超職人である。
岡野工業を訪れると時代の最先端の加工品が、ところ狭しと並んでいる。
感動したのは、まだまだ81歳にて現役で創りたいものがたくさんある、ということだ。
岡野さんの話を講演で聴いたのは20年くらい前になるが、
そのころと情熱はまったく変わっていない。むしろ、今の方が冴えている感じさえある。
「俺は、金型屋だから、いろんな秘密の工場に入れるんだ。
工場の中で金型をセットするだろ。どんなメーカーに行っても、工場に入らなくちゃ、
セットできないだろ。だから、いろんな工場でいろいろな自動化のやり方を見てきた。
それが今の型造りに活きているんだよ」
なるほど、工場で見たことをヒントに自分の経験値にしていくわけだ。
道理で、時が立てば、立つほど経験値が増え、いろいろなことに挑戦できるわけだ。
超職人 岡野さん、素晴らしい。拍手喝采!
≪若いときに丸善で購入した岡野さんのバイブル≫
≪英語はわからないが、絵を見て創造したと仰っていた≫
2014年11月11日 13:29
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