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2014年01月28日

伊福部昭の思い出 趣味~音楽

ぶろぐ.jpg

今回も音楽の話ですみません。

今週末、2月1日(土) 14時~ 錦糸町トリフォニーホールで演奏会です。
わくわくしてます。
1月31日(金) NHK 9時~
このコンサートの裏話が放映されます。
お時間のある方は、ぜひ、ご覧ください。

コンサート詳細


僕の家は町工場だった。
金属を折ったり、曲げたり、絞ったりして、製品を作る金属加工を生業としている。

父が社長で、叔父(弟)が、工場長。
母が経理で、じいちゃん、ばあちゃん、弟、妹と丁稚の社員が数人。
大家族で住んでいた。

僕の日曜日は、工場長と過すことが多かった。
工場長は、映画好きで、毎月のように僕を映画に連れて行ってくれた。
工場長から映画や音楽を教わった。
工場長には、小学校低学年から、毎年、ゴジラ映画に連れて行ってもらった。
ゴジラ対ガイガン、ゴジラ対ヘドラ、再映版の地球防衛軍も工場長と一緒に観に行った。

工場長は、博学でクラシック音楽にも造形が深かった。
小学生の僕に、ベートーベンやドボルザーク、ムソルグスキー、
ストラビンスキーなどを教えてくれた。

中でも、一番好きになったのが、伊福部先生のゴジラや、ラドン、
地球防衛軍などが入ったアルバムだった。
当時のLP盤で、片面が地球防衛軍、片面がゴジラ、ラドンなどから、
出来ていたように思う。

第一次攻防戦、マーカライトファーブ、電子砲猛攻撃などは、何度も何度も聞いた。
工場長は、山田一雄先生指揮の「日本狂詩曲」「交響譚詩」も持っていて、
このアルバムは、ステレオだったから、
もう大好きで、大好きで、何度も、何度も聞かせてもらった。


高校生2年の時だ。小雨の日比谷公会堂の記念的コンサート。
交響ファンタジーも、工場長と聴きにいった。
もう、大感激で涙を流しながら、聞いたのを
今でも、昨日のことのように覚えている。

日比谷公会堂の記念的コンサート
(指揮 汐澤 安彦)

そこから、東京で伊福部先生の曲がやっている演奏会には必ず、行くようになった。
東京文化会館で、同じく山田一雄先生指揮「サロメ」演奏会では、楽屋を訪ね、
伊福部先生と山田先生と握手をしている写真をゲットした。
これは僕の家宝である。


伊福部先生は、東京で開催される演奏会には必ずいらっしゃったので、
おっかけのように毎回、アルバムを持っていき、
片っ端からサインをしていただ いた。

伊福部先生の楽曲は、ゴジラ以外にも多くの名曲がある。

一番のお勧めは、日本人が書いたピアノ協奏曲の中でも最高傑作
リトミカ・オスティナート


伊福部先生 唯一の交響曲「タプカーラ交響曲
(指揮 石井真木)

その他にも交響譚詩、寒帯林、釧路湿原、ヴァイオリン協奏曲1番、2番、
マリンバとオーケストラのための「ラウダ・コンチェルタータ」など
数多くの純音楽作品がある。バレエ曲も豊富だ。


今回の演奏会は、伊福部先生の映画音楽を、一本づつ、
組曲で聴いてみたい、という願望を叶えてくれた。

スリーシェルズは今後も、
僕の聴きたい、そして、全世界中の伊福部先生のファンが聞きたいと思う曲を
再現してくれるだろう。

伊福部先生を教えてくれた、工場長に感謝。
日本人の魂をオーケストラという西洋の手法で確立した伊福部先生、
本当に素晴らしい音楽をありがとうございます。
今回の演奏会では、絶対に泣きます。

合掌。

2014年01月28日 17:49

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