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2012年12月18日

ブラジルツアー!その2 趣味~旅, 海外視察・展示会~南北アメリカ, 工場見学~海外工場

ブラジルは、人口1億9,000万(日本の1.6倍強)
面積は日本の23倍。

資源はある。
農産物も獲れる。
工業も発展している(自前で航空機を作れる国だからのぉ)

さぞかし凄い国なんだろうなぁ。

と思ってサンパウロ空港を降りると、意外と小さい空港だった。
東南アジアの小国の都市空港か、日本の広島とか、福岡とたいして変わりない
小さい空港だ。
外に出ると、日本の反対の気候なわけで、暑い。当然、半袖。


日系人の羽生さんに迎えに来てもらった。

僕以外のメンバーはもう、全員着いていて、居酒屋で待っている。

今回のメンバーは、
・ブラジルの案内人アバンセ林社長
・hakkai関社長
・NCベトナム(ITM)のチュン副社長
・大阪の大和合成 奥野社長
というメンバーである。

とりあえずは、長旅ご苦労様ということで、
最初から日本の居酒屋で乾杯、となった。


さて、工場見学一日目。

今日はサンパウロの約100キロ北にある
インダイヤトゥバ工業団地を訪問した。
自動車メーカー各社が出揃う工業団地だ。


1件目、ペクバル。

日本では愛知県刈谷市に本社を置く会社だ。デンソーの子会社でもある。
日系人の吉原さんに話を伺った。

昨年まで100名前後の人員だったが、このところ増産で400名に急増中。

取引先は、東海理化、東京シート、デンソーなどを経由して、
トヨタ、GM、ワーゲン、フィアットなどに製品を入れているそうだ。

3年先には売上がほぼ3倍になる見込みを立てている。

こうなると、生産をいかに間に合わすかの世界である。
うーむ、一件目は、とても忙しそうな工場を見せていただいた。
工場は、日本式のカイゼン、5Sが行き届き、とても綺麗だった。


2件目、オグラクラッチ

こちらは本社が群馬県の桐生。

タイ、中国、米国、ヨーロッパに工場を出している。

こちらでは日本から出向の上野社長に話を伺った。

「ブラジルは、大変ですよ」開口一番。

僕らは、先ほどのペクバルで増産、増産の話を聞いたばかりである。
「いやぁ、利益が出ません」と上野社長。

「インフレと税制がとんでもないんです」と仰せられた。

金型技術者の給与水準は日本並み、
税金を合わせたら、日本以上かもしれない。

ワーカーも実質的には10万円程度(給与5万に対して、税金が5万)なので、
人件費が相当高い。

なるほど、数値を見ている社長からすると儲からん市場なのだなぁ、
という感想である。
「税制とインフレをどう読むかで、儲けが決まります。」と上野社長。

なるほど、ブラジル。
一筋縄ではいかんということだ。


3件目 SENAI(技術工業専門学校)

ブラジルでは工業専門学校が盛んである。
全国に900箇所、サンパウロにも90箇所。
SENAIと呼ばれる技術工業専門学校がある。

ここの運営は、すべて企業から1%の税金が支払われることで運営されている。
なるほど、設備は堂々たる設備である。

また、5Sも相当進んでいる。
教育機関からして、相当厳しそうだなぁ、ということが伺い知れた。
現在のブラジルは、工業は花形産業である。

2日目には、ローカル企業2社および、NIKKEI新聞の本社を訪問した。

1件目、金型屋。

こちらの金型屋も中国に金型を発注し、中国との戦いに苦しんでるとのことだ。

5年前は200名以上いた社員も今は、80名。
設備も、ここ数年納入した気配はない。
お客さんはヨーロッパのメーカーが多いが、
一部、日系企業とも付き合っているそうだ。


2件目、成形屋(金型も内製)

いやぁ、グレート。素晴らしい成形屋だ。
一緒にいったhakkai関社長も驚嘆。

日系でないが、5S、カイゼン、見える化 が素晴らしい。
1社目が結構斜陽だったので、ブラジル大丈夫かなぁ、と思ったが、
こちらは素晴らしい。


その後、3日間に渡り日系企業、ローカル企業を中心に廻った感想は、
ブラジル、なかなが世界で頑ばっとるなぁ、という印象だ。

ブラジル 071_s.jpg

製品保管棚

ブラジル 072_s.jpg

治具保管棚

ブラジル 062_s.jpg

整頓された工場内の通路

ブラジル 066_s.jpg

工場の壁に見事な壁画!オシャレ

税金が高いというのは、ヨーロッパ諸国と同じ悩みか?

ワーカーは総じて、5万円程度の賃金だが、
企業は、その倍の税金、保険、その他を支払っている。

金型のワーカーともなると20~30万円の賃金に倍の税金ということで、
ヘタすると日本より高いくらいである。

そんな中で立派に経営をしておるのだから、実力もたいしたものなのだろう。
ヨーロッパ人のセンスを受け継いでいる気がした。

ロシアはまだ、見たことないのでなんとも言えんが、
中国、インドと較べると、道路も、インフラも、学校もとても綺麗な気がした。

水力発電で発電の90%をカバーしているということは特筆すべきことだ。

日本もダムは作るな、原発は作るな、あれもこれも作るな、と言うが、
方針を定めて、原発の代変エネルギーをしっかりと確保せねばいかん。

意外と水力はいけるのではないだろうか?

などなど、考えながら痛風に向かっている僕だが、お休みの土曜日がやってきた。

土曜日、イグアスの滝、観光。
そして、日曜日、F1を観戦し、その夜に帰る強行プランである。

イグアスは予測どおり、とんでもない。

ブラジル 111_s.jpg

俯瞰で見たイグアスの滝

ブラジル 112_s.jpg

この豊かな水量がエネルギー資源になる!

4㎞に渡って、落差、100~200mの滝があちらこちらに・・・
最初に見つけた人は唖然だろうなぁ。

アフリカ、ビクトリアの滝、北米のナイアガラの滝。
来年、再来年は見に行こう。


F1はイタリアのサンマリノ以来である。
何度も書いているが、僕はテツ(鉄道オタク)である。
元来、自動車よりも、鉄道が好きだ。
しかし、F1は流石に違う。 男の血が震える。
ダイナミックかつ、金の掛かった大人のスポーツだ。

しかし、目の前でTVもなく見ていると誰が、誰だか、さっぱりわからん。
とりあえず、日本人で唯一のレーサー小林可夢偉を応援していたが、
2台ある車のどっちが小林可夢偉か、まったくわからん。

まぁ、興奮は絶頂に達し、血流は途絶え、僕は「擬似痛風」になったのだ。

ではでは・・・・

2012年12月18日 20:02

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