EMIDAS Bloggo to NC Network

« 賀正 | メイン | 笑う角には福来る »

2007年01月07日

男の目標 作家・伊集院朔太郎

目標とは自分で考え自分で決めるものでなければならない。
40過ぎの男ともなれば、なおのことだ。
ところが、毎年のように同じ目標を勝手に設定させられている男がいる。

情けないことだが、オレのことだ。

その目標とは、「丸くなること」。
体型だったら、これ以上なれないっていうほど、丸いのだが。
どうやら、性格のことらしい。

年末に家族で駅のホームで電車待ちをしていたときのことだ。
先頭に並んでいるオレの前に堂々と並んだ若造がいた。
なんだ、このバカと思ったとたんにオレの口から出た言葉は
「突き落とすぞ、このバカ」
その若造は、ビックリした顔をして振り向くと、すごすごとどこかへ行ってしまった。
若造どころか、オレたちの後ろに並んでいたオバサマたちもどこかへ行ってしまった。
残されたのは、オレと困った顔をした女房殿とチビちゃんだった。

正月に箱根の大涌谷から帰りのロープウエイのなかのことだ。
狭い個室の中だというのに、大声で騒ぎながら、ゆで卵を食べ散らかしているバカどもがいた。
話す言葉は、中華料理のメニューのようだ。
少数派の和食派の代表として言ってやった。
「うるせえぞ、チャーシューメン。チャーハン。ホイコーロー。こんなところで大声で騒ぐな。食べ散らかすな。落としたゴミはちゃんと拾え。日本に着たら日本の習慣に習え」
女房殿とチビちゃんは、いつものように困った顔をしていたが、少数派の和食派の方々からは、よく言ってくれたという感謝を小声でいただいた。

そこで、今年もオレの目標が例年通りに決まった。
「丸くなること」
「パパ、いつも何かとカリカリして疲れないの」
って女房は聞く。
「この性格だから、中小企業のオヤジが勤まっているの」
ってオレが返す。

まあ、それにしてもなるべく丸くなろうと思う。
確かにこのままだと、どこかのジャンキーに殺されかねない。


追伸
「工場の中心で愛を叫ぶ」の原稿、頑張ってみるから。
こんな、くだらぬ独り言に時間を費やさず、原稿書けばいいのになあ。
独り言といえば、独り言を芸風にしていた 陣内さんと藤原紀香が結婚するそうな。
あ~あ、あんな独り言好きな奴が好みかよ。
オレもけっこう、独り言好きだけどなあ。接点無いしなあ。
大好きだったのに・・・。
末永くお幸せに

2007年01月07日 20:58

コメント

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)