EMIDAS Bloggo to NC Network

« NCN創世記・・・資金集めの巻ー2 | メイン | 馬鹿はどこまでいっても馬鹿なのか? »

2006年10月07日

咽喉に刺さった小骨 作家・伊集院朔太郎

咽喉に小骨が刺さったようなという表現をすることがある。
小さなことなんだけど、それが気になって、気になってということがある。
小心者のオレもそんなことがよくある。
実は、1月から10ヶ月もの間、我家は、咽喉に小骨が刺さった状態だった。

お受験もいよいよ本番だ。
早い学校では、親子面接も始まっている。
そこでオレは、意を決して咽喉に刺さった小骨を取りに行くことにした。

 九州まで しかも日帰りで

我家の咽喉に小骨が刺さったのは、今年の正月だ。
家族旅行で、九州へ行った際に、太宰府天満宮でお受験合格のお祓いをしてもらった。
そのとき、合格祈願の絵馬も書いた。
問題はそのときに起こったのだ。

ふんふん、ふんふん って感じで、ささっと 
○○女子学院 とか、○○○○女学院とか、書いていたのだが、横から女房殿が
「あっ、パパ、漢字が違う」
「あっ、そこは小学校じゃなくて、初等科だよ」
「もう、そこは 女子学院じゃなくて、女学院」

そう。絵馬に書いた学校名が、ことごとく 間違っていたのだ。
あんまり、言われるので、逆切れしたオレは
「えっ、どこが違うって。こう?違う?じゃあ、こうか?」
って、塗りつぶしては、書き。塗りつぶしては、書きしているうちに、絵馬は真っ黒になってしまった。
挙句の果てに
「馬に漢字なんか読めやしないんだから、いいよ、ひらがなで」
と言いながら、絵馬の端のほうに、ひらがなで学校名を書いておいた。
(注)この時点では、2校しか想定していなかったのだ

それからの、10ヶ月というもの、何かにつけては
「お受験落ちたら、パパの書いた絵馬のせいだからね」
と、いじめのように言われ続けたオレ。
娘にも
「私がこんなに頑張っているのに、落ちたらパパのせいだよ」
って言われるオレ。

そこで、絵馬を書き直しに行きましたよ。
太宰府まで
ひとりで
日帰りで
往復9時間かけて

太宰府天満宮に着くなり、絵馬を7つ買い求めた。
7校受けるので、ひとつづつ書くことにした。
女房殿に電話でそう告げると、無駄だし、もったいないからまとめて書けばって言われたが
もったいないとか、無駄とかって 絵馬を書きに来ていること事態、無駄じゃないのか。
でも、絶対こんなこと言えないオレ。

今度は、間違えないようにと、手帳を出して ちゃんと書いた。
漢字も、学校名も完璧だ。
よ~し と思って、絵馬を掛けに行って、なんか違うと思った。
掛けてある絵馬のどれを見ても、
「○○に合格しますように」 とある。
オレの書いた絵馬は、 「○○に入学できますように」 だ。
だんだん不安になってきたオレは、またも巫女さんのところへ行った。
「絵馬、7つください」
そう、小心者のオレは、「○○に合格できますように」 と書いた絵馬も掛けてきた。
つごう、14枚だ。これだけ書けば、わざわざ来た甲斐もあるってもんだ。

やっと、小骨が取れてせいせいしたが、ずいぶんと高くついたものだ。

でも、あれだな。
福岡、好い女、多いなあ。
なんかみんな、スタイル好いし。
合格したら、こんどこそ 1泊で来よう。
数年ぶりに中州で飲もう。

それにしても疲れた。
実は今、幼稚園の門の前
今日は運動会で場所取りで並んでいるのだ。
ほかのお父さんからは、
「どうして、会長さんが並ぶの?」
って言うから、
「いやあ、僕だけ会長だからって好い場所取っちゃうと問題でしょ」
って言いながら、おめえらが後からクレームつけるから特権が無くなっちゃったんだとは、言えないオレ。
さあ、門が開く。走るぞ。

2006年10月07日 19:00

コメント

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)